※この記事はプロモーションを含みます。
「職務経歴書に書けるようなことがありません」
第二新卒の転職では、そんな不安を感じる人もいるでしょう。
社会人になって半年。
1年。
2年。
長く働いてきた人と比べると、
「大きな実績もない」
「部下を持った経験もない」
「売上○億円のような成果もない」
と思ってしまうかもしれません。
でも、そこで応募書類を数行で終わらせてしまうのは、あまりにもったいないと思います。
私は採用に関わる中で、多くの履歴書や職務経歴書を見てきました。
そのときの気持ちは、意外に思われるかもしれませんが、
「どこかに、この人の宝はないだろうか」
というものに近いものでした。
欠点ばかり探していたわけではありません。
「この経験は面白いな」
「この仕事について、もう少し聞いてみたい」
「この人は、ここで何を考えたのだろう」
そんな材料を探しながら読んでいました。
だからこそ、
書いていないことは、採用担当者には見つけられません。
本人の中には良い経験がある。
努力したこともある。
仕事を通じて考えたこともある。
でも、それが応募書類に何も書かれていなければ、採用する側は存在を知ることさえできません。
履歴書や職務経歴書は、自分を大きく見せるためのものではありません。
自分の中にある材料を、相手から見えるようにするための書類です。
この記事では、第二新卒の方を中心に、
・職歴が浅くても何を書けばよいのか
・履歴書と職務経歴書をどう使い分けるのか
・採用担当者が「惜しい」と感じやすい書類とは何か
・志望動機には何を書けばよいのか
・転職回数や短い職歴をどう伝えるか
・読みやすさと情報量をどう両立するか
を、採用する側から応募書類を見てきた経験も交えながら考えていきます。

採用担当者が履歴書や職務経歴書を読みながら応募者の強みを探している様子
第二新卒の履歴書・職務経歴書は「書くことがない」と思わなくていい
第二新卒の応募書類で起こりやすいのが、
「経験が短いから、書くことがない」
という思い込みです。
たしかに、10年、20年働いてきた人と比べれば、経験した仕事の種類は少ないかもしれません。
でも、
経験が短いことと、書く材料がないことは別です。
たとえば入社後に、
・電話やメールでお客さまに対応した
・売上や在庫などの数字を入力・集計した
・先輩から仕事を引き継いだ
・新しいシステムやソフトの使い方を覚えた
・他部署と連絡を取りながら仕事を進めた
・ミスを減らすためにチェック方法を工夫した
・忙しい時期に仕事の優先順位を考えた
・後から入った人へ仕事を教えた
という経験はないでしょうか。
本人からすれば、
「そんなの普通の仕事です」
と思うかもしれません。
でも採用する側が知りたいのは、必ずしも華々しい武勇伝ばかりではありません。
実際の職場で、何を任され、どのように仕事をしてきたのか。
それが分かる材料も大切です。
採用担当者には、あなたの頭の中は見えない
ここは、とても大事なところです。
応募者本人は、
「これくらいのことは、わざわざ書かなくても分かるだろう」
と思っているかもしれません。
でも、採用担当者には分かりません。
履歴書に、
「営業事務を担当」
とだけ書いてあっても、
電話対応をしていたのか。
受発注管理をしていたのか。
Excelで集計していたのか。
営業担当者とお客さまの間を調整していたのか。
それは分かりません。
だから、
「書いていないことは、採用側にはないものとして扱われる可能性がある」
くらいに考えておいた方がよいと思います。
これは、話を盛るという意味ではありません。
むしろ逆です。
実際にやったことを、実際にやった範囲で、きちんと書く。
それだけです。
「趣味:ランニング」の奥に、別の情報が隠れていた
以前、応募者の履歴書に、
「趣味:ランニング」
と書かれていたことがありました。
それだけなら、珍しい記載ではありません。
ところが面接で話を聞いてみると、その方はかなり本格的に走っていて、フルマラソンにも継続的に挑戦していることが分かりました。
そこで初めて、
「そこまで走るには、普段どんな準備をしているのだろう」
「仕事をしながら、どうやって練習時間を作っているのだろう」
と、さらに話を聞いてみたくなりました。
もちろん、
マラソンをする人だから仕事ができる
という意味ではありません。
そこを短絡的に結びつけるべきではないでしょう。
ただ、
「ランニング」
という一言だけでは見えなかった、その人の経験の厚みが、話を聞くことで見えてきたわけです。
もし応募書類の段階で、
「趣味:ランニング。継続してフルマラソンにも参加」
くらいまで書かれていれば、
書類を読んだ段階から「面接で聞いてみたいこと」が一つ生まれていた
かもしれません。

若手社会人が明るい公園の水辺でランニングをしている様子
「大したことではない」と、自分で自分の材料を捨てない
応募書類を作るときに一番もったいないのは、
応募者自身が「これは大したことではない」と判断して、書く前に捨ててしまうこと
です。
たとえば、
「お客さま対応くらい誰でもやっている」
「Excelを使っただけ」
「新人に少し教えただけ」
「会議資料を作っただけ」
と思う。
でも、その中に、
どのくらいの件数を担当したのか。
どんな工夫をしたのか。
最初はできなかったことが、どの程度できるようになったのか。
周囲とどう協力したのか。
といった材料が隠れていることがあります。
ですから、応募書類を書く前には、
最初から『使える・使えない』を決めず、一度経験を書き出してみる
ことをおすすめします。
そのうえで、応募先に合わせて必要なものを選べばよいのです。
「自分の経験を振り返っても、強みらしいものが見つからない」
という方は、こちらの記事で棚卸しの方法を詳しく紹介しています。
転職で自分の強みがわからない20代へ|職歴が浅くても使える棚卸し術
履歴書と職務経歴書は役割が違う
転職活動では、
履歴書と職務経歴書
の両方を求められることがあります。
同じ自分について書く書類なので、
「同じことを書けばいいのでは?」
と思うかもしれません。
でも、役割は少し違います。
厚生労働省の「マイジョブ・カード」では、履歴書は応募者の基本的なプロフィールを確認するもの、職務経歴書は職務経験や実務能力と企業側のニーズが合うかを見るものとして整理されています。
履歴書は「どんな人なのか」を一覧で伝える
履歴書では一般に、
・氏名・連絡先
・学歴
・職歴
・免許・資格
・志望動機
・自己PR
・趣味・特技
・本人希望欄
などを記載します。
採用担当者は、ここから応募者の基本的な情報を確認します。
だから履歴書では、
「この人は、どんな経歴を持ち、なぜ応募してきた人なのか」
が短い時間でも把握できることが大切です。
とはいえ、
「短時間で見るのだから、ほとんど書かなくていい」
という意味ではありません。
ここは後ほど詳しく触れますが、
簡潔に書くことと、情報を削りすぎることは別です。
職務経歴書は「仕事で何をしてきたのか」を具体化する
一方、職務経歴書では、
「○○株式会社に勤務していました」
という会社名だけではなく、
そこで実際に何をしていたのか
を伝えます。
たとえば、
「営業事務」
だけではなく、
・受発注処理
・顧客からの問い合わせ対応
・営業担当者との調整
・売上データの集計
・請求書作成
・Excelを使った管理表の作成
など。
さらに、
「何を工夫したか」
「どんなことができるようになったか」
まで書ければ、その人の仕事ぶりを想像しやすくなります。
第二新卒では経験年数が短い分、
職務経歴書も短くなりがちです。
でも、
短い期間を薄く書く必要はありません。
半年なら、その半年の中で何をしてきたのか。
1年なら、その1年で何を覚え、何を任されたのか。
そこを具体化します。
| 履歴書 | 職務経歴書 | |
|---|---|---|
| 主な役割 | 基本情報・経歴を一覧で伝える | 仕事の経験・能力を具体的に伝える |
| 主に書くこと | 学歴・職歴・資格・志望動機など | 担当業務・工夫・成果・スキルなど |
| 意識したいこと | 「どんな人か」が分かる | 「どう働いてきたか」が分かる |
| 両方ある場合 | 要点を簡潔に | 具体例で補強する |

若手社会人が履歴書と職務経歴書を見比べながら内容を整理している様子
同じことを何度も書くより、それぞれの役割を使う
履歴書にも自己PRを書く。
職務経歴書にも自己PRを書く。
だからといって、
まったく同じ文章をコピーして両方に貼る必要はありません。
限られたスペースです。
せっかくなら、
履歴書では、
応募理由や自分の特徴を簡潔に伝える。
職務経歴書では、
その特徴を裏づける具体的な仕事や経験を書く。
というように役割を分けた方が、採用担当者には多面的な情報が伝わります。
自己PRで何を伝えればよいか迷う場合は、日常業務や小さな工夫から強みを見つける考え方も整理しておきましょう。
たとえば履歴書に、
「周囲と連携しながら仕事を進めることを大切にしています」
と書いたなら、
職務経歴書では、
「営業担当3名と連携しながら、○○業務を担当した」
「問い合わせ内容を整理して担当部署へ引き継ぐ仕組みを作った」
など、具体的な経験を書く。
そうすれば、
『そう思っています』から『実際にそう働いていました』へ変わります。
応募書類は、最初から短くするのではなく「材料を出してから削る」
マイジョブ・カードでも、職務経歴書を作る前に、まずこれまでの職務経歴や身につけたスキルなどを広く振り返り、その中から応募先に合うものを選んで構成する方法が紹介されています。
この順番は、とても大切です。
最初から、
「A4一枚に収めなければ」
「採用担当者は忙しいから短くしなければ」
と考えると、
必要な材料まで自分で消してしまうことがあります。
まず材料を出す。
そのあと、
応募先に関係するものを残す。
そして、
読みやすい形に整理する。
「削ってから考える」のではなく、「出してから選ぶ」。
この順番をおすすめします。
次に問題になるのが、
「では、採用担当者から見て、どんな履歴書が『惜しい』のか」
ということです。
実際に多くの応募書類を見ていると、
「ここまで書けているのに、なぜ最後の一歩を書かなかったのだろう」
と感じることがあります。
特に多いのが、
志望動機、空欄、そして『採用担当者は忙しいから短い方がいい』という思い込み
です。
そこを、具体的に見ていきます。
採用担当者から見て「惜しい履歴書」とは
履歴書を読んでいると、
「ここまで書いてあるのに、あと少し具体的ならもっと知りたくなるのに」
「この欄を使えば、自分のことをもう少し伝えられるのに」
と感じることがあります。
採用担当者から見て「惜しい」と感じる履歴書は、必ずしも経歴が弱い履歴書ではありません。
むしろ、
本人の中には材料がありそうなのに、それが書類から見えてこない履歴書
です。
書くべき欄を、自分から空欄にしない
履歴書にはいくつもの欄があります。
すべての欄を無理に長文で埋めればよい、という意味ではありません。
たとえば本人希望欄などは、特別な希望がなければ簡潔に書く場合もあります。
一方で、
・志望動機
・自己PR
・経験やスキル
・趣味・特技など人物像を伝えられる欄
に書ける材料があるのに、ほとんど何も書かれていないと、
採用側としては、
「えっ、もう終わりなの?」
と感じることがあります。
応募者本人は、
「忙しい採用担当者に長文を読ませるのは悪い」
と思っているのかもしれません。
あるいは、
「自分には大したことがない」
と思っているのかもしれません。
でも、その遠慮は採用担当者には伝わりません。
空欄から読み取れるのは、
何も書かれていない
という事実だけです。
だから、
「何でもびっしり書こう」
ではなく、
伝えるべきことがあるのに、自分から消してしまわない
ことが大切です。

採用担当者が応募書類を見ながら情報が少なく判断材料を探している様子
志望動機がないと、「なぜ応募したのか」が分からない
特に惜しいと感じるのが、
志望動機がほとんど書かれていない履歴書
です。
採用する側からすれば、
「なぜこの会社に応募したのだろう」
は当然知りたいことの一つです。
職歴が立派だから。
資格を持っているから。
それだけでは、
この会社で働きたい理由
までは分かりません。
第二新卒ならなおさら、
「前の会社を辞めたい」
だけではなく、
次はどんな仕事をしたくて、その会社を選んだのか
まで見える方が、採用担当者も話を聞きやすくなります。
「企業理念に共感しました」で終わっていないか
もう一つ、よく見かける志望動機があります。
貴社の○○という企業理念に共感し、志望しました。
企業研究をしていること自体は悪くありません。
理念や経営方針を読んで応募するのも、もちろんよいことです。
問題は、
そこで文章が終わってしまうこと
です。
なぜ、その理念に共感したのでしょう。
自分のどんな経験とつながったのでしょう。
どんな働き方をしたいと思っているから、その考え方にひかれたのでしょう。
そこまで書いて初めて、
「理念に共感した」
という一文が、その応募者自身の志望動機になります。
自分の経験 → 仕事観 → 会社との接点、までつなぐ
たとえば、
貴社の「お客さまを第一に考える」という理念に共感しました。
だけでは、多くの会社に使える文章になってしまいます。
少し掘り下げて、
前職でお客さまからの問い合わせ対応を担当する中で、目の前の困りごとを解決できたときに仕事のやりがいを感じてきました。そうした経験から、お客さまとの長期的な関係を大切にしたいと考えるようになり、貴社の○○という方針と、実際に△△へ取り組んでいる点に魅力を感じました。
となれば、
その人自身の経験
が見えてきます。
大切なのは、美しい文章を書くことではありません。
「なぜ自分はそう思ったのか」
を一段深く書くことです。

第二新卒の求職者が会社資料や自分のメモを見ながら志望動機を考えている様子
第二新卒の志望動機を、自分の経験と応募先企業との接点から組み立てる方法はこちらで詳しく解説しています。
「なぜこの業界か」だけでなく「なぜこの会社か」
志望動機には、
「以前から○○業界に興味がありました」
「今後成長する業界だと思いました」
と、業界を選んだ理由が詳しく書かれていることがあります。
ところが、
なぜその会社なのか
が書かれていない。
これは非常にもったいないところです。
同じ業界には、ほかにも会社があります。
採用担当者としては、
「なぜ、その中から当社なのだろう」
を知りたいわけです。
ここでも、会社をほめるだけではありません。
・その会社の商品・サービス
・仕事内容
・事業の方向性
・働き方
・育成方針
・企業理念
・自分が応募する職種
などの中から、
自分の経験や仕事観と接点があるもの
を探します。
もし会社名だけを入れ替えて、ほかの10社にもほぼ同じ文章を送れるのであれば、もう一段具体化できないか考えてみましょう。
学歴や前職の名前だけで終わらせない
有名な学校を卒業した。
知名度の高い会社で働いた。
それらも経歴を伝える情報の一つです。
ただ、それだけで、
次の会社で何ができる人なのか
までは分かりません。
採用する会社が一緒に仕事をするのは、学校名や前職の会社名ではなく、その応募者本人です。
だから、
「○○会社に勤務していました」
で止めるのではなく、
そこで、
何を担当したのか。
何を覚えたのか。
どんな工夫をしたのか。
何を考えるようになったのか。
まで伝えられると、経歴が初めて「その人の経験」になります。
「忙しい採用担当者は長文を読まない」は本当?
応募書類について、
「採用担当者は忙しいから、長い文章は読まれない」
と言われることがあります。
これは半分はその通りだと思います。
採用担当者が一日に何人もの応募書類を確認することはあります。
最初から最後まで、何度もじっくり読めるとは限りません。
でも、そこから、
「だから、できるだけ書かない方がよい」
と結論づけてしまうと話が変わります。
私なら、
長いから読まれないのではなく、読みにくいから読まれにくい。
と考えます。
2行で終わる自己PRは、本当に親切だろうか
たとえば自己PR欄に、
私は責任感があります。
何事にも最後まで真面目に取り組みます。
とだけ書いてあったとします。
短くて、すぐ読めます。
でも採用担当者としては、
「それは、どんな経験から分かったのだろう」
「仕事では、どのように表れたのだろう」
と知りたくなります。
つまり、
読みやすいけれど、判断する材料がない
状態です。
一方で、
責任感について3ページ延々と書けばよいわけでもありません。
大切なのは、
必要な材料を十分に入れながら、拾いやすい形にすること
です。
「情報量」と「読む負担」は別に考える
たとえば、
前職では営業事務として受発注業務を担当しました。繁忙期には処理件数が増えるため、確認項目を一覧化したチェック表を作成しました。その結果、確認漏れを減らし、周囲にも同じ方法を共有しました。
なら、数行あります。
でも、
何を担当したか。
何が問題だったか。
何をしたか。
どうなったか。
が順番に書かれているので、比較的読みやすい。
逆に、同じ内容を一文で長くつなげれば、文字数は同じでも読みづらくなります。
ですから、
短くすることより、整理すること
を意識した方がよいでしょう。
見出し・箇条書き・数字を使う
特に職務経歴書では、
文章だけで全面を埋める必要はありません。
たとえば、
担当業務
- 受発注処理
- 顧客からの問い合わせ対応
- 売上データ集計
工夫したこと
- 確認項目をチェックリスト化
- 営業担当者との情報共有方法を変更
というように整理すれば、採用担当者は欲しい情報を見つけやすくなります。
数字で示せるものがあれば、
「多く担当した」
より、
「1日平均○件を担当」
の方が具体的です。
もちろん、数字がないものを無理に数字へ変える必要はありません。
事実として示せる具体性を使う
ということです。

採用担当者が整理された応募書類を読みやすく確認している様子
同じ内容を繰り返すなら、別の材料を一つ増やす
スペースの使い方でも、惜しいことがあります。
履歴書で、
「責任感があります」
職務経歴書でも、
「私の長所は責任感です」
志望動機でも、
「責任感を持って貢献します」
と、ほぼ同じ内容が繰り返されているケースです。
もちろん、重要な強みを一貫して伝えることは悪くありません。
でも、限られたスペースなら、
同じことを3回言うより、違う角度から自分を見せる
方が情報量は増えます。
たとえば、
履歴書では志望理由。
職務経歴書では具体的な担当業務と成果。
自己PRでは、その成果を生んだ行動や考え方。
という具合です。
一枚の応募書類だけでは見えないその人が、複数の書類を読むことで少しずつ立体的になっていきます。
「欄をはみ出すくらいの思い」は、文字量ではなく中身で表す
転職したい。
次の仕事では、こう働きたい。
この会社でこんな仕事をしたい。
そんな思いがあるなら、書類からも少し伝わってほしいと思います。
もちろん、本当に欄から文字をはみ出させる必要はありません(笑)。
ただ、
「採用担当者は忙しいだろう」
と応募者側が先回りして、伝えるべきことまで削ってしまうのはもったいない。
熱意とは、同じ言葉を何度も書くことでも、長文を書くことでもありません。
自分の経験。
そこから考えたこと。
応募先との接点。
次にやりたいこと。
それらを具体的に書く。
その積み重ねから、
「この人は本気で次の仕事を考えているのだな」
と伝わることがあります。
応募書類の目的は「早く読み終えてもらうこと」ではない
採用担当者に、
「30秒で読み終えてもらえました!」
が履歴書のゴールではありません。
本当のゴールは、
「この人に会って、もう少し話を聞いてみたい」
と思ってもらうことです。
そのために必要な情報は残す。
そして、その情報を読み手が見つけやすい形にする。
この二つを両立させます。
次に考えたいのは、
職歴が浅い第二新卒でも、具体的にどんなことを職務経歴書へ書けるのか
です。
華々しい実績がなくても構いません。
実際の日常業務の中には、採用する側が「それは詳しく聞いてみたい」と感じる材料が隠れていることがあります。
応募書類を一人で整理するのが難しいと感じたら【PR】
自分では「大した経験ではない」と思っていることも、第三者と話すことで 履歴書や職務経歴書に使える材料だと気づくことがあります。 応募書類の整理や転職活動の進め方に迷ったら、転職エージェントを相談先の一つとして使う方法もあります。
※転職を急いで決める必要はありません。サービス内容・対象者・利用条件などを確認したうえで、 自分に合うと感じた場合に利用してください。
職歴が浅くても職務経歴書に書けることはある
第二新卒の方からすると、
「まだ重要な仕事を任されていない」
「数字で示せる実績なんてない」
と思うかもしれません。
でも、職務経歴書に書けるのは、
大きな売上を作ったこと。
管理職になったこと。
表彰されたこと。
だけではありません。
仕事を始めてから、
・どんな業務を担当したか
・どんな道具やソフトを使ったか
・誰と連携して仕事をしたか
・どんな問題に気づいたか
・どんな工夫をしたか
・失敗したあと何を変えたか
・以前より何ができるようになったか
こうしたことも立派な材料です。
「Excelが使えます」より、何に使ったかを書く
以前、ぜひ会ってみたいと思った応募者がいました。
その方の職務経歴書には、Excelを使った業務改善について、
A業務で○時間。
B業務で○時間。
C業務で○時間。
合計で○時間程度、作業時間を削減した。
という趣旨の記載がありました。
これは非常に具体的でした。
単に、
Excelが得意です。
ではありません。
業務改善に取り組みました。
だけでもありません。
何に使い、何がどう変わったのか
まで書いてあったのです。
採用する側としては、
「この人が入社したら、同じように仕事の無駄を見つけてくれるかもしれない」
と、働いている姿を想像しやすくなります。
場合によっては、
「この改善を当社で行ったら、どのくらいの効果がありそうだろう」
というところまで考えることができます。
ここに、具体性の強さがあります。
具体性は、採用担当者の想像力を助けます。
数字がなくても、具体的には書ける
もちろん、すべての仕事を数字で示せるわけではありません。
無理に、
「満足度120%」
のような数字を作る必要もありません(笑)。
たとえば、
問い合わせ対応を担当しました。
より、
お客さまからの問い合わせ内容を整理し、担当部署へ引き継ぐ業務を担当しました。引き継ぎ漏れを減らすため、確認項目を一覧化して対応しました。
の方が、仕事の様子は伝わります。
数字がなくても、
何があり、自分が何をしたか
が分かれば具体的になります。

第二新卒の若手社員が同僚と業務改善の資料を見ながら仕事の進め方を相談している様子
改善が採用されなかった経験も、書き方次第で材料になる
別の応募者で、前職で仕事の改善提案を積極的に行っていた方がいました。
ただ、その会社ではさまざまな事情から、提案がなかなか実現しなかったようです。
ここで、
「前の会社は保守的で、何を言っても聞いてもらえませんでした」
とだけ書けば、前職への不満に見えてしまうかもしれません。
でも、
「業務の○○に課題を感じ、△△という改善を提案した」
「実現には至らなかったものの、その経験から自分は仕事の改善を考えることにやりがいを感じると分かった」
「次の職場では、この経験を生かして業務改善にも取り組みたい」
と伝われば、見え方が変わります。
私が知りたくなったのは、
その人がなぜ改善しようと思ったのか
でした。
課題に気づいた。
考えた。
動いた。
結果として実現しなかった。
それでも、そこから何かを学んだ。
その流れが見えると、
「一度会って、もう少し話を聞いてみたい」
と思うことがあります。
転職回数・写真・学歴……気になる点はどう伝える?
応募書類を書くとき、
「ここを見られたら不利なのでは」
と気になることがあります。
特に、
転職回数。
短い在籍期間。
写真。
学歴。
前職の会社名。
などです。
でも、すでに起きた過去そのものを変えることはできません。
大切なのは、
その事実をどう受け止め、これからどう生かそうとしているか
です。
転職回数が多いなら、過去を隠すより「これから」を伝える
働いた期間に比べて転職回数が多い。
そのことを気にして、申し訳なさそうに書いている応募書類を見ることがあります。
でも、転職歴は消せません。
だからこそ、
「なぜそうなったのか」
だけで終わるのではなく、
そこから何を学んだのか
まで伝えてほしいと思います。
たとえば、
「これまで仕事内容だけで会社を選ぶことが多かったが、実際に働く中で教育体制や仕事の進め方も自分にとって大切だと分かった」
「複数の職場を経験する中で、自分は○○のような環境の方が力を発揮しやすいと分かった」
というように、
過去の経験が次の会社選びへつながっていれば、単なる転職回数とは違う情報になります。
家庭の事情など、本人だけではどうにもならない理由で転職した場合もあるでしょう。
その場合、私生活の細かな事情まで無理に書く必要はありません。
差し支えない範囲で背景を伝え、
現在はどう働きたいと考えているか
へつなげればよいと思います。
過去をきれいに見せる必要はありません。
むしろ、
過去から何を持って次へ行くのか
を伝える方が大切です。
写真は「美しく見せる」より、応募書類として自然に
履歴書の写真についても、少し触れておきます。
写真で仕事の能力が分かるわけではありません。
ですから、
「写真映りが良ければ採用される」
という話ではありません。
一方で、
極端に暗い写真。
かなり以前の写真。
室内に飾ってあったスナップ写真を撮影し直したようなもの。
実物と大きく異なるほど加工した写真。
などを見ると、
写真そのものより、
応募書類をどのような気持ちで準備したのだろう
という点が気になることがあります。
大切なのは、美男美女に写ることではありません。
現在の本人が自然に分かり、
応募書類として違和感のない写真を用意する。
それで十分です。

第二新卒の女性求職者が写真スタジオで自然な証明写真を撮影している様子
学歴や有名企業の名前も、それだけでは仕事ぶりは分からない
立派な学歴。
有名企業での勤務経験。
もちろん、それらも応募者を知る材料です。
でも、
学校名や会社名が、そのまま次の職場で仕事をしてくれるわけではありません。
大切なのは、
そこで何を経験したか。
何を任されたか。
どのように仕事をしてきたか。
何を身につけたか。
です。
「○○大学卒業」
「大手○○社勤務」
だけで安心してしまうのではなく、
その環境の中で自分が実際に何をしたのかを書いてほしい。
逆に言えば、
有名な学校や会社の経歴がなくても、
自分が実際にしてきたことを具体的に伝える余地は十分あります。
応募書類には「この人と働く姿」を想像する材料を置く
履歴書や職務経歴書を読む採用担当者は、
書類そのものと一緒に働くわけではありません。
その向こう側にいる人と働きます。
だから、
どんな経験をしたか。
何を考えたか。
どんな工夫をしたか。
次はどう働きたいのか。
そうした材料が少しずつ見えると、
「この人と実際に話してみたい」
につながることがあります。
応募書類は、
学歴の一覧表でも、
資格の一覧表でも、
転職歴への反省文でもありません。
これまでの自分から、これからの自分へ橋を架ける書類です。
↓応募書類にどう生かすか迷ったら転職エージェントナビの公式サイトへ
自分の経験を、応募書類にどう生かすか迷ったら【PR】
転職回数や短い職歴も含めて、「何をどう書けば自分の経験が伝わるのか」は、 一人では整理しにくいことがあります。 そんなときは、転職エージェントを相談先の一つとして使い、 応募書類や希望条件を第三者の視点から整理してみる方法もあります。
※転職を急いで決める必要はありません。サービス内容・対象者・利用条件などを確認したうえで、 自分に合うと感じた場合に利用してください。
まとめ|応募書類は「自分を盛るもの」ではなく「自分を見えるようにするもの」
ここまで、
履歴書や職務経歴書に何を書くのかを見てきました。
職歴が短くても、
書けることはあります。
大きな実績がなくても、
仕事をした経験があります。
失敗したこともあるでしょう。
思うようにいかなかった仕事もあるでしょう。
転職したこと自体を、
「失敗だった」
と思っている人もいるかもしれません。
でも、
その経験の中で何を知ったのか。
何が自分には合わなかったのか。
何ならできたのか。
次はどう働きたいのか。
それらは、これからの会社を選ぶ材料になります。
テンプレート、エージェント、AIを使ってもいい
履歴書や職務経歴書を作るとき、
書き方の見本を見る。
テンプレートを使う。
転職エージェントに添削してもらう。
AIに文章を整理してもらう。
私は、それ自体が悪いことだとは思いません。
便利なものは使えばよいと思います。
ただし、
最後に書類へ残すのは、自分が面接で説明できる言葉にしてください。
以前、書類を読んだ段階では、
「よく整理されているな」
と思った方がいました。
ところが面接で、
「この部分について、もう少し詳しく教えてください」
と聞いてみると、なかなか言葉が出てこない。
さらに聞くと、
書き方の見本や第三者の助言をかなりそのまま使っていたことが見えてきました。
文章が整っていること自体が問題なのではありません。
問題なのは、
その文章の奥に本人が見えなくなってしまうこと
です。
応募書類は、文章のうまさを競う場所ではない
少しくらい文章が不器用でも構いません。
立派な言葉を使わなくてもいい。
「主体性を発揮し、ステークホルダーと連携しながら価値創出に努めました」
と書くより、
「営業担当3人と毎朝進捗を確認し、遅れている案件があればその日のうちにお客さまへ連絡しました」
の方が、その人の仕事が見えることもあります。
採用担当者が知りたいのは、
作文のうまさではなく、
その人が実際に何をしてきたのか
です。
盛らなくていい。でも、自分で消さないでほしい
履歴書を大げさに飾る必要はありません。
していないことを書いてはいけません。
成果を何倍にも見せる必要もありません。
でも反対に、
「こんなの大したことじゃない」
「採用担当者は忙しいから」
「職歴が短いから」
と、自分で自分の経験を削ってしまわないでください。
採用担当者には、
あなたの頭の中は見えません。
だから、
見つけてもらえる場所に、材料を置いておく。
それが応募書類の役割です。

第二新卒の若手社会人が応募書類を整えて次のキャリアへ向かって街を歩く様子
採用担当者も、あなたの「宝」を探しているかもしれない
私は履歴書や職務経歴書を読むとき、
宝探しのような気持ちになることがありました。
「この人には何があるんだろう」
「ここをもう少し聞いてみたい」
「この経験は、うちの仕事で生きるかもしれない」
そんなものを探していました。
だから、
職歴が浅いからといって、
最初から何もないと思わないでほしいのです。
まだ自分でも、
その価値に気づいていない経験があるかもしれません。
誰かにとっては普通に見える経験が、
別の会社では必要とされるかもしれません。
最初の会社では生かせなかった力が、
次の会社では役に立つかもしれません。
履歴書や職務経歴書は、
過去を立派に飾るための書類ではありません。
これまで歩いてきた道の中から、次の場所へ持っていけるものを拾い集める書類です。
そして、その中にあるものを、
「私はこんな人間です」
と、まだ会ったことのない誰かへ手渡す。
採用担当者がその書類を開いたとき、
ほんの一つでも、
「この人に会ってみたい」
と思えるものが見つかればいい。
それは大げさな実績ではなくても構いません。
あなたが仕事をしながら考えたこと。
工夫したこと。
悔しかったこと。
それでも続けたこと。
次こそ、こんなふうに働きたいと思ったこと。
その中に、あなた自身もまだ気づいていない「宝」があるかもしれません。
自分でその宝を隠したまま、応募しないでください。
応募書類に書いた内容を、面接でどう自分の言葉にして話すか迷う方はこちらも参考にしてください。
→ 第二新卒の面接で退職理由をどう伝える?
一人で経験を整理するのが難しいと感じる方は、転職エージェントを相談先として使う方法もあります。
「第二新卒は転職エージェントを使った方がいい?できること・できないことをわかりやすく解説」
https://shigoto-ikiiki.com/second-new-graduate-agent/
また、
「次の会社をどう選べばよいか」
まで整理したい方はこちらも参考にしてください。
「第二新卒の転職で同じ失敗を繰り返さない会社選び|確認したい7つのポイント」
https://shigoto-ikiiki.com/second-new-graduate-company-choice/
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履歴書や職務経歴書では、自分にとって「普通だった経験」が、 次の仕事では強みになることがあります。 一人では材料を整理しにくいと感じたら、転職エージェントを相談先の一つとして使い、 自分の経験や希望条件を別の視点から見直してみる方法もあります。
※転職を急いで決める必要はありません。サービス内容・対象者・利用条件などを確認したうえで、 自分に合うと感じた場合に利用してください。
転職は、これまでの自分を否定してやり直すことではないと思います。
うまくいかなかった経験も。
遠回りした時間も。
人には言いにくい失敗も。
そこから何かを持って、次へ進むことはできます。
履歴書や職務経歴書を書く時間が、
単なる面倒な書類作成ではなく、
「自分はこれまで、何をしてきたんだろう」
と振り返る時間になればと思います。
そしていつか、
今より少し自分に合う場所で、
「ここで働けてよかった」
と思える日につながってほしい。
そのための最初の一枚が、履歴書なのかもしれません。
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