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40代で転職活動を始めて、職務経歴書を書こうとすると、意外に手が止まりやすいのが志望動機ではないでしょうか。
「これまでの経験は書ける」「仕事内容も分かる」「転職したい理由もある」。それでも、「なぜ、この会社なのですか」と聞かれると、急に難しくなります。
会社のホームページを見る。企業理念を読む。求人票を何度も見る。それでも、「御社の理念に共感しました」「これまでの経験を活かしたいと思いました」くらいしか思いつかない。そんなこともあります。
でも、40代の志望動機は、会社を上手にほめる作文ではありません。まず考えたいのは、これまで自分がしてきた仕事と、応募先で求められている仕事が、どこでつながるのかということです。
たとえば、営業と製造の間に入って納期や条件を調整する仕事をしてきた。応募先の求人を見ると、顧客対応だけでなく社内の関係部署との調整も求められている。そこには、一つの接点があります。
その接点を使えば、「御社は素晴らしい会社だから応募しました」ではなく、「これまでの経験を、この仕事で活かせそうだから応募した」という志望動機を作れます。
40代の場合、長く働いてきたぶん、志望動機の材料そのものはすでに持っていることがあります。問題は、それを応募先の仕事とまだ結びつけていないことです。
この記事では、40代の転職で志望動機を考えるときに、何を材料にし、どう組み立てればよいのかを7つのポイントから整理します。立派な志望動機を作ることが目的ではありません。「なぜこの仕事へ応募するのか」を、自分の経験から説明できるようにすること。そこを目指します。

40代の志望動機は「熱意」より「応募先との接点」から考える
「志望動機には、その会社への熱意を書かなければならない」と思うことがあります。もちろん、本当に魅力を感じている部分があれば、書いて構いません。
でも、無理に「昔から憧れていました」「理念に強く感銘を受けました」という話を作る必要はありません。特に40代の場合、採用側が知りたいのは熱意の強さだけではないと思います。
これまでどんな仕事をしてきたのか。その経験を、なぜ今回の仕事で使いたいのか。そして、入社したら何を任せられそうなのか。そこも重要な判断材料になります。
「この会社が好き」だけでは、仕事とのつながりが見えない
たとえば、「御社の理念に共感しました」と書いたとします。悪い文章ではありません。でも、それだけでは本人の仕事経験が見えません。どんな仕事をしてきた人なのか。なぜこの求人へ応募したのか。入社後、何ができそうなのか。そこまでは、まだ分かりません。
志望動機では、会社への感想だけでなく、自分との関係を入れます。
応募先との「接点」を一つ探す
難しく考えなくても構いません。まず求人票を見ます。そこに書いてある仕事の中から、自分も経験したことがあるものを探します。
- 顧客対応
- 部署間調整
- 業務改善
- 品質管理
- 進行管理
- 新人育成
- 問題対応
- 数字管理
その中で、「これは自分もやってきた」という仕事があれば、そこが志望動機の材料になります。
会社そのものではなく「仕事」に関心を持ってもいい
応募先について調べるとき、会社の歴史、経営理念、売上、事業内容などを見ます。もちろん必要な情報です。でも、志望動機を考えるときは、実際に何をする仕事なのかもよく見ます。
「御社の理念に共感したから」ではなく、「求人に、既存顧客への提案と社内調整の両方を担当するとあり、その仕事にこれまでの経験を活かせると感じた」でも、十分に応募理由になります。

採用側として、志望動機がほとんどない書類は判断しにくかった
私自身、採用する側として、多くの履歴書や職務経歴書を見る機会がありました。その中で、経歴はしっかり書かれているのに、志望動機が空欄だったり、ほんの一言だけだったりする応募書類もありました。
そうすると、「この人は、なぜ当社へ応募したのだろう」という部分が分かりません。だからといって、大げさな熱意を書いてほしいという意味ではありません。「御社しか考えていません」という言葉が欲しいわけでもありません。
むしろ、これまでの経験と今回の仕事がどこでつながったのかが少しでも分かれば、採用する側も入社後の姿を想像しやすくなります。
「御社だから」は、小さな具体性でいい
「なぜ他社ではなく、当社なのですか」と聞かれると、ものすごく特別な理由を探そうとして苦しくなることがあります。
でも、「顧客対応だけでなく、社内の製造部門との調整まで担当する点」「提案だけでなく導入後の支援まで担当する点」「大きな組織で一部だけを担当するのではなく、幅広い業務に関われる点」など、具体的な仕事の違いでも構いません。
その会社の何に、自分の経験や希望がつながったのか。ここが一つ見つかれば、志望動機はかなり作りやすくなります。
40代だからこそ「何をしてきたか」から考える
40代でも、新しいことへ挑戦して構いません。ただ、これまでの経験があるぶん、そこを使わない手はありません。
何度も任されてきた仕事。比較的得意だった仕事。改善した経験。難しい相手へ対応した経験。人を支えた経験。問題を立て直した経験。そうしたものの中から、応募先で使えそうな経験を探します。
40代の志望動機は、ゼロから作るのではなく、これまでの仕事の中から材料を選ぶと考えると分かりやすくなります。
まず「転職理由」と「志望動機」を分ける
志望動機を考えようとして、うまく書けない。その理由の一つに、転職理由と志望動機が混ざっていることがあります。今の会社を辞めたい理由と、次の会社へ応募する理由は同じではありません。
「なぜ辞めたいか」と「なぜ応募するか」は別の質問
給与に不満がある。上司との関係に悩んでいる。異動で希望しない仕事になった。管理業務ばかりになった。会社の将来が不安になった。こうしたことが転職を考えるきっかけになることはあります。
でも、それだけでは次の会社を選ぶ理由にはなりません。「今の会社を辞めたい」の先に、では次では何をしたいのかがあります。
不満の裏側に「次に求めているもの」が隠れている
たとえば、「管理業務ばかりになってしまった」という不満があるとします。そこで止めずに、なぜそれが嫌なのかをもう一段考えます。
すると、「お客さまと直接話す仕事が好きだった」「現場に近いところで改善を続けたい」という気持ちが出てくるかもしれません。
「管理業務が嫌だ」ではなく、「これまで経験してきた顧客対応や改善の仕事を、今後も続けたい」という方向です。
「給与が低い」からでも、その先を考えられる
給与も大切な転職理由です。無理に「お金は関係ありません」とする必要はありません。
ただ、志望動機では給与だけで終わらせない方が、自分自身も会社を選びやすくなります。たとえば、「これまで担当範囲が広がったのに、役割や評価が変わらなかった」という背景から、「次は、これまでの経験をより広い責任のある仕事で使いたい」と整理できることもあります。
転職理由を無理にきれいにする必要はない
今の会社に不満がある。人間関係で疲れた。評価に納得できない。それも現実です。その事実まで、なかったことにする必要はありません。
ただ、志望動機を作るときには、そこで一度線を引きます。今の会社を離れたい理由。そして、次の会社で何をしたいのか。この二つを分けます。
「今から逃げたい」だけで次を決めない
今の環境が苦しいと、早く辞めることが目的になることがあります。でも、転職先を選ぶとき、「今と違う会社ならどこでもいい」となると、同じ悩みを繰り返す可能性があります。
何を変えたいのか。反対に、何は残したいのかを考えます。仕事内容は好きだが働く時間を変えたい。会社は嫌いではないが専門性を高めたい。人間関係ではなく仕事内容そのものを変えたい。というように分けて考えます。
まだ転職するかどうか自体が整理できていない場合は、40代で転職するか迷ったら|今の会社に残るか、転職するかを考える7つの視点で、守りたいものと変えたいものを先に整理する方法もあります。
転職理由から「次にしたいこと」を一つ取り出す
「今の会社で変えたいことは何か」から、「では次の仕事では何をしたいのか」へ進みます。
たとえば、「社内調整ばかりで顧客と接する機会が減った」から、「もう一度、顧客の要望を直接聞く仕事をしたい」へ。さらに、「その経験を活かせる求人はどれか」へ進みます。

転職理由と志望動機がつながると、話にも一貫性が出る
面接では、「なぜ転職するのですか」と聞かれ、そのあと「なぜ当社なのですか」と聞かれることがあります。この二つがまったく別の話になっていると、相手も少し分かりにくくなります。
「もっと顧客に近い仕事をしたい」→「御社では既存顧客への提案から導入後の支援まで担当できる」→「これまでの顧客対応経験を活かしたい」となれば、一本につながります。
志望動機の前に、まずこの2行を書いてみる
いきなり完成した志望動機を書かなくても構いません。まず「今の仕事で、何を変えたいのか」「次の仕事では、何をしたいのか」の二つを書いてみます。
そして、その「次にしたいこと」が応募先の求人にあるかを見ます。ここから志望動機を作り始めます。
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転職理由と、次にしたいことを一度分けて整理する【PR】
今の会社を離れたい理由と、次の仕事で実現したいことを分けると、志望動機の軸が見えやすくなります。
※転職を急いで決める必要はありません。サービス内容・対象者・利用条件などを確認したうえで、自分に合うと感じた場合に利用してください。
求人票から「自分の経験が使える仕事」を探す
転職理由と、次にしたいことが少し見えてきたら、次は応募先を見ます。まず見るのは、求人票に書かれている仕事の中身です。その中から、自分がこれまで経験してきた仕事と重なる部分を探します。
求人票の「仕事内容」に線を引くつもりで見る
求人票には、既存顧客への提案、関係部署との調整、業務改善、進捗管理、クレーム対応、新人育成、品質管理、数値管理など、いろいろな言葉が並んでいます。
その中から、「自分もやってきた」と思えるものを探します。完全に同じ仕事でなくても構いません。似た場面、似た役割、似た問題があれば、志望動機の材料になります。
職種名が違っても、仕事の中身が近いことはある
営業職から営業企画やカスタマーサポートへ応募する場合など、職種名だけを見ると違う仕事に見えます。でも、仕事の中身を分けると、お客さまの要望を聞く、社内へ伝える、条件を調整する、問題があれば対応するという経験は重なることがあります。
逆に、同じ「営業」でも、新規開拓中心と既存顧客フォロー中心では、仕事の中身がかなり違うこともあります。志望動機を作るときは、職種名より実際に何をする仕事なのかを見ます。
「経験があります」だけではなく、どんな場面だったかを見る
求人票に「関係部署との調整」と書いてあったとします。「私も調整経験があります」だけで終わらせず、営業と製造の間に入っていた、納期を調整していた、お客さまからの要望を技術部門へ伝えていた、問題が起きたとき関係者を集めて対応方法を決めていた、というようにもう一段具体的にします。

同じ業界でなければ経験が使えない、とは限らない
違う業界では自分の経験は使えないのでは、と思うことがあります。もちろん専門知識が必要な仕事もあります。
ただ、お客さまへの説明、問題対応、業務改善、関係者との調整、後輩への指導、進捗管理など、業界が変わっても使える経験もあります。
志望動機では、「この業界は未経験ですが」だけで終わらせず、未経験でも持っていける経験は何かを探します。
強みが分かっていると、求人票との接点を探しやすい
自分の強みがまだ分からない場合は、40代の強みが分からない人へ|転職で使える経験の見つけ方で、何度も任されてきたことや、仕事の中で繰り返し使ってきた力を先に整理する方法もあります。
求人票を見る目的は「会社に合わせる」ことではない
求人票を見て、「会社が欲しそうな人物に自分を合わせる」ことが目的ではありません。本当は経験していないのに経験したことにする。苦手なのに得意だと言う。そこまで合わせる必要はありません。
見るのは、自分が持っている経験の中で、この仕事と重なるものがあるかです。接点がほとんどない、仕事自体にもあまり関心がないという場合は、そもそも応募先として合っているかを考え直す材料にもなります。
志望動機は「応募理由→経験→入社後」で作る
ここまで整理できたら、実際に志望動機の文章を作ります。基本は、応募理由、これまでの経験、入社後どう活かしたいかの三つです。
最初に「なぜこの仕事へ応募するのか」を書く
最初は、会社への賛辞ではなく、その仕事へ関心を持った理由を書きます。たとえば、「御社の求人で、顧客対応だけでなく、社内の製造部門との調整まで担当する点に関心を持ちました」。これなら、なぜ応募したのかが仕事内容と結びついています。
次に「自分は何をしてきたか」をつなぐ
そのあとに、自分の経験を入れます。「前職では法人顧客を担当し、要望を聞いたうえで、製造部門と納期や仕様を調整する仕事を長く経験してきました」。これで、「なぜ、その仕事に関心を持ったのか」が自分の経歴とつながります。
最後に「入社後、何をしたいか」を置く
最後に、その経験を応募先でどう使いたいかを書きます。「これまでの経験を活かし、御社でも顧客と社内双方をつなぎながら、案件を円滑に進める役割で貢献したいと考えています」。
3つをつなぐと、志望動機になる
「御社の求人で、顧客対応だけでなく、社内の製造部門との調整まで担当する点に関心を持ちました。前職では法人顧客を担当し、要望を聞いたうえで、製造部門と納期や仕様を調整する仕事を長く経験してきました。これまでの経験を活かし、御社でも顧客と社内双方をつなぎながら、案件を円滑に進める役割で貢献したいと考えています。」
特別な言葉は使っていません。それでも、なぜ応募したのか、何をしてきたのか、入社後何ができそうなのかが分かります。

弱い例は「本人の姿が見えない」
たとえば、「御社の経営理念に共感し、これまでの経験を活かせると考え、志望いたしました」。一見きれいにまとまっていますが、何を経験してきたのか、何に共感したのか、何を活かすのかがほとんど分かりません。
「どの経験か」を一つ入れるだけでも変わる
「御社が、顧客ごとの要望に合わせて提案を行っている点に関心を持ちました。私はこれまで法人営業として、お客さまの要望を聞き、社内の関係部署と調整しながら提案内容をまとめる仕事を担当してきました。この経験を活かし、御社でも顧客ごとの課題に合わせた提案に取り組みたいと考えています。」
これなら、仕事の様子が少し見えます。
立派な実績を入れなければならないわけではない
売上トップ、社長賞、大型プロジェクトといった実績を必ず入れる必要はありません。志望動機で大切なのは、自慢することより、なぜ自分とこの仕事がつながるのかです。
経験が整理できていないなら、先に職務経歴書へ戻る
志望動機を書こうとして「自分が何をしてきたのか、うまく説明できない」という場合は、40代の職務経歴書はどう書く?|強みと経験が伝わる7つのポイントで、誰に、何を、どこまで担当したか、問題に対して何をしたかを整理してから戻る方法もあります。
志望動機は応募先ごとに「接点」を変える
同じ自分でも、応募する会社によって使う経験は変わります。A社では顧客対応経験、B社では業務改善経験、C社では後輩育成経験が合うことがあります。
自分自身を変える必要はありません。応募先との接点を変える、ということです。
40代の志望動機で避けたい3つの書き方
ここまで、志望動機の作り方を見てきました。反対に、書いてしまいがちな形もあります。特に、次の三つは少し注意したいところです。
1.会社をほめるだけで終わる
「業界をリードする御社に魅力を感じました」「安定した経営基盤に魅力を感じました」「素晴らしい理念に共感しました」。本当にそう感じているなら書いて構いません。
ただ、それだけでは応募者本人の経験が見えません。そのあとに「自分は何をしてきたか」をつなげます。
「御社だから」は、大げさな理由でなくてもいい
仕事内容、扱う商品、顧客層、担当範囲、会社の規模、働き方など、具体的な違いでも構いません。「顧客対応だけでなく、導入後の支援まで担当できる点に魅力を感じた」でも十分に、その会社を選んだ理由になります。
2.「成長したい」だけで終わる
「御社で成長したいです」だけで終わると、会社から見ると「この人を採用すると何をしてもらえるのだろう」が見えにくくなります。
そこで、「新しい業界の知識は学ぶ必要がありますが、これまで経験してきた顧客対応や業務改善の力を活かしながら、新しい分野にも取り組みたいと考えています」というように、成長したいことと、すでに持っている経験を両方書きます。
40代でも「学びたい」と書いていい
40代だから「もう学ぶことはありません」と見せる必要はありません。会社が変われば知らないことはあります。大切なのは、学ぶだけでなく、何を持っていけるかも一緒に示すことです。
3.前職への不満だけで終わる
「評価されないため」「給与が低いため」「上司と合わないため」「将来性に不安があるため」。これらは転職理由になることがあります。でも、志望動機では、その先へ進みます。
「今の会社では管理業務が増え、顧客と接する機会が減った」から、「今後は、これまで培った顧客対応の経験を、もう一度現場に近い仕事で活かしたい」へ。不満を消すのではなく、次への希望へ変えます。

条件だけで応募しても、それ自体が悪いわけではない
給与、勤務地、休日、働く時間。こうした条件も、転職先を選ぶうえで重要です。40代なら、家族や生活との関係もあります。条件を重視すること自体は悪くありません。
ただ、志望動機として伝えるときは、条件だけでなく、その会社でどんな仕事をしたいのかも一緒に考えます。
志望動機は「好かれる文章」より「つながりが分かる文章」
会社に気に入られようとすると、立派な言葉を使いたくなります。でも、採用側が知りたいのは作文の上手さだけではありません。なぜこの人がこの仕事へ応募したのか。その理由が分かることの方が重要です。
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これまでの経験と、応募先との接点を言葉にしてみる【PR】
求人票と自分の経験を照らし合わせ、どの経験をどの仕事へつなげるかを第三者との対話で整理する方法もあります。
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40代は「即戦力」と「学ぶ姿勢」の両方を伝える
40代の転職では、「即戦力として期待される」という言葉をよく聞きます。そのため志望動機でも、「経験があります」「すぐに貢献できます」と強く言わなければならないように感じることがあります。
でも、会社が変われば、商品、お客さま、社内システム、仕事の進め方、社内ルール、人間関係など、知らないこともあります。入社してから学ぶ必要があります。
大切なのは、すでに持っている経験と、これから学ぶことを分けて伝えることです。
即戦力は「初日から全部できる人」ではない
これまで法人顧客への対応を長く経験してきても、応募先の商品は初めて扱うものかもしれません。でも、お客さまの要望を聞く、条件を整理する、社内へ伝える、問題が起きたときに説明するという仕事の進め方は、これまでの経験を使える可能性があります。
「御社の商品知識や社内の業務手順については、入社後に学ぶ必要があると考えています。一方、法人顧客の要望を聞き、社内の関係部署と調整しながら案件を進める仕事は長く経験してきました。これまでの経験を活かしながら、新しい環境でも早く仕事を理解していきたいと考えています。」
「経験があります」だけで終わらせない
「私は営業経験が20年あります」だけでは、応募先で何ができるのかはまだ分かりません。新規開拓、既存顧客のフォロー、クレーム対応、提案資料の作成、社内調整、後輩育成、数字管理など、営業経験の中で何をしてきたのかまで分けます。
「学びたい」だけでも、「できます」だけでもない
「新しいことを学びたいです」だけでは、会社から見ると何をしてもらえるのかが見えにくくなります。反対に、「これまで経験してきたので、すぐに何でもできます」と言い切ると、新しい会社のやり方を学ぶ姿勢が見えにくくなることがあります。
これまでの経験を活かす。そして、新しい会社のやり方は学ぶ。この二つです。

新しい業界でも「持っていける力」はある
製造業から別の業界へ転職するなど、商品知識は新しく覚える必要があっても、品質管理、納期管理、改善、関係部署との調整、問題が起きたときの原因整理など、別の業界でも使える経験があります。
志望動機では、「未経験だから何もできません」ではなく、未経験の部分と、経験を持ち込める部分を分けると考えます。
求人票の言葉と、自分の経験を一対一で結んでみる
求人票に「顧客との折衝」とあれば法人顧客への説明経験、「関係部署との調整」とあれば営業と製造の納期調整経験、「業務改善」とあればExcelや業務手順を見直した経験、というように一つずつ結びます。職種の中身を補足して確認したい場合は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)を参考にする方法もあります。
すべての経験を志望動機へ入れなくていい
40代にはいろいろな経験があります。だからこそ、応募先に関係のある経験を一つか二つ選べば十分です。
少し控えめなくらいでも、具体的なら伝わる
「これまでの経験を活かせる部分はあると考えています。一方で、御社の商品や仕事の進め方については、入社後に学ぶ必要があると思っています。」このくらいでも構いません。何ができそうで、何を学ぶ必要があるのかが具体的なら、仕事のイメージは伝わります。
書類と面接で同じ志望動機を、自分の言葉で説明できるようにする
志望動機が完成すると、履歴書、職務経歴書、面接で使うことになります。ここで大切なのは、すべて同じ文章にすることではありません。文章は多少変わって構いません。でも、理由の軸は大きく変えないようにします。
書類と面接で「別の理由」にならないようにする
書類では「顧客に近い仕事をしたい」と書いているのに、面接では「安定した会社で長く働きたい」とだけ話すと、採用側からすると結局この仕事へ応募した理由は何だろう、と分かりにくくなることがあります。
志望動機の軸は3つで覚える
全文を一字一句覚えなくても構いません。覚えるのは、なぜ応募したのか、自分のどの経験がつながるのか、入社後その経験をどう使いたいのか、の三つです。
面接では「なぜ?」をもう一段聞かれることがある
書類に「顧客対応経験を活かしたい」と書いてあっても、面接では「なぜ顧客対応を続けたいのですか」と聞かれることがあります。そこで、「お客さまの要望を聞き、社内と調整しながら解決策を考える仕事にやりがいを感じてきました」というように、自分の経験へ戻ります。
「なぜ当社なのですか?」にも、同じ接点から答える
「それなら、他の会社でもよいのではないですか」と聞かれたら、「同じ顧客対応でも、御社では提案だけでなく、導入後の支援まで担当する点に魅力を感じました」など、応募先の仕事との具体的な違いを一つ出します。

書類用の文章をそのまま暗記しない
面接では、「志望動機を教えてください」ではなく、「なぜ転職しようと思ったのですか」「なぜ当社なのですか」「何を活かせますか」と分かれて聞かれることもあります。文章を覚えるより、自分の理由を理解しておく方が使いやすくなります。
1分くらいで、自分の言葉で話してみる
完成した志望動機を一度声に出してみます。正確に1分でなくても構いません。長くなりすぎないか、応募理由が最初に出ているか、自分の経験が入っているか、入社後の話までつながっているかを確認します。
話しにくいところは、まだ自分の中で整理できていないこともある
どうしても言いにくい、少し違和感がある。そんなところは、文章力の問題とは限りません。本当はその仕事にそれほど興味がない、転職理由がまだ整理できていない、自分の経験と応募先の接点が弱い、ということもあります。
志望動機を作る作業は、その会社へ本当に応募したいのかを確認する作業でもあります。
面接で質問されて、志望動機が変わることもある
企業研究をして、面接を受けて、実際の仕事内容を聞く。その中で、応募前に思っていた仕事と少し違うことが分かる場合もあります。それは失敗ではありません。会社が応募者を見るように、応募者も会社を見ています。
面接での伝え方は、別の記事で詳しく整理しています
志望動機だけでなく、強み、実績、退職理由、失敗経験などを面接でどう話すかについては、40代の転職面接はどう答える?|強みと経験が伝わる7つのポイントで詳しく整理しています。

志望動機は「会社に好かれる答え」を作るものではない
志望動機という言葉を見ると、「会社が喜ぶことを書かなければ」と思うことがあります。でも、それだけでは本当に自分に合った会社を選びにくくなります。大切なのは、自分とその会社が、なぜつながるのかを説明できることです。
40代の志望動機は、これまでとこれからをつなぐ
40代には、これまでの仕事があります。成功したこと。失敗したこと。得意だったこと。苦手だったこと。続けたい仕事。もうやりたくない仕事。それらを全部消して、応募先に合わせた人物を作る必要はありません。
これまでの経験の中から、次でも使いたいものを選びます。そして、その経験を必要としている仕事を探します。そこがつながったとき、志望動機になります。
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40代までの経験から、自分なりの志望理由を第三者と整理する【PR】
会社に合わせた模範回答を作るのではなく、これまでの経験・次にしたいこと・応募先との接点を一緒に整理すると、自分の言葉で話しやすくなります。
※転職を急いで決める必要はありません。サービス内容・対象者・利用条件などを確認したうえで、自分に合うと感じた場合に利用してください。
ここまで、40代の志望動機について7つの考え方を見てきました。志望動機は、会社を上手にほめる作文ではありません。まず転職理由と志望動機を分け、今の会社で何を変えたいのか、次の仕事で何をしたいのかを整理します。
そして、求人票から自分が経験してきた仕事と重なる部分を探し、応募理由→経験→入社後の順でつなぎます。
立派な言葉より、具体的な接点を一つ
「御社の理念に深く共感しました」という立派な言葉より、「顧客対応だけでなく、社内の製造部門との調整まで担当する点に、自分の経験を活かせると感じました」という一文の方が、本人の仕事が見えることがあります。
40代だから「完成した人」でなくていい
経験はあります。でも、新しい会社では学ぶこともあります。その両方をそのまま伝えて構いません。これまで何をしてきたのか。何を活かせそうなのか。何を新しく学ぶ必要があるのか。そこが分かれば、現実的な志望動機になります。
まず求人票を一つ開いてみる
白い画面を見続けるより、求人票を一つ開きます。そして、仕事内容の中から「これは自分もやってきた」という項目を一つ探します。次に、その仕事について、自分はどんな場面で何をしてきたのかを書きます。最後に、「この経験を、この会社でどう使いたいか」を一行書きます。それが志望動機の最初の形です。
「御社だから働きたい」は、後から見えてくることもある
最初から強い志望動機があるとは限りません。求人を読む。会社を調べる。応募する。面接で話を聞く。そうする中で、「この仕事なら、自分の経験を活かせそうだ」と感じることもあります。
志望動機は、応募前に完成した気持ちを証明するものではありません。これまでの経験と、これからの仕事をつなぎながら、自分なりの理由を見つけるものと考えてみてもよいと思います。
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会社に合わせた答えを作る前に、次に何をしたいか整理する【PR】
志望動機をうまく見せることより、自分が次の仕事で何を大切にしたいかを整理したいとき、第三者との対話を使う方法もあります。
※転職を急いで決める必要はありません。サービス内容・対象者・利用条件などを確認したうえで、自分に合うと感じた場合に利用してください。

