介護職は未経験から転職できる?仕事内容・資格・働き方を初心者向けに解説

未経験から介護職への転職を考え、仕事内容や働き方を知ろうとする人向けのアイキャッチ画像 職種・業界別の転職

※この記事はプロモーションを含みます。

「介護の仕事に少し興味はあるけれど、自分にもできるのだろうか」

「資格を持っていなくても、介護職へ転職できる?」

「人のお世話をする仕事というイメージはあるけれど、実際には何をするのかよく分からない」

異業種から介護職への転職を考え始めると、そんな疑問が出てくるかもしれません。

介護という言葉から、

食事を手伝う。
入浴を介助する。
車いすを押す。

といった場面を思い浮かべる人も多いでしょう。

もちろん、それらも介護の仕事の一部です。

しかし実際には、利用する方と話をしたり、日々の様子の変化に気づいたり、記録を残したり、看護職などほかの職種と連携したりと、仕事の内容はもっと幅があります。厚生労働省の職業情報サイト「job tag」でも、施設介護員の仕事には生活支援や身体介助だけでなく、レクリエーション、記録、家族や他職種との連絡・調整などが含まれています。

また、介護の仕事は一つではありません。

施設で働く仕事もあれば、日帰りで利用する方を支える仕事、自宅を訪問して支援する仕事もあります。厚生労働省は介護関連の仕事を、施設入所介護、施設通所介護、訪問介護などに分けて紹介しています。

そして、すべての介護職で最初から資格が必要というわけでもありません。

たとえば施設介護員について、job tagでは入職時に特定の学歴や資格は必要とされないとされています。一方、訪問介護員として働くには介護職員初任者研修課程の修了が必要です。

つまり、

「介護=資格がなければできない」

とも、

「介護=誰でも無資格でできる」

とも言い切れません。

どこで、どんな仕事をするかによって違うのです。

厚生労働省は、介護職員の必要数を2026年度に約240万人、2040年度には約272万人と推計しています。介護未経験者の参入を後押しする入門的研修も現在実施されています。

だからといって、

「人手が必要なのだから、とにかく介護へ転職すればよい」

という話ではありません。

仕事を長く続けるには、

どんな仕事なのか。
自分に合いそうか。
どんな働き方になるのか。
入社後に学んでいける環境があるか。

まで確認することが大切です。

この記事では、介護の仕事を初めて検討する方に向けて、仕事内容、資格、職場の違い、向いている人、働き方、研修やキャリア、求人の選び方まで順番に見ていきます。

まずは、

「介護職へ転職するかどうか」より先に、「介護とはどんな仕事なのか」を知るところから

始めてみましょう。


介護職はどんな仕事?まず仕事内容を知ろう

介護職というと、

「身の回りのお世話をする仕事」

というイメージを持つかもしれません。

それは間違いではありません。

食事、入浴、排泄、着替え、移動など、利用する方が日常生活を送るための介助は大切な仕事です。

ただ、介護の目的は、

何でも代わりにやってあげること

ではありません。

本人ができることはできるだけ続けながら、その人らしい生活を送れるよう支えることも重要です。

施設介護員の場合、厚生労働省のjob tagでは、利用する方がより自立した生活を送れるよう援助することが基本的な仕事と説明されています。さらに、話し相手になること、レクリエーションを行うこと、介護記録を残すこと、看護師や栄養士などと連携することも仕事に含まれます。

人と話すことも、介護の仕事

たとえば、

「今日はよく眠れましたか」

「昨日より少し元気そうですね」

「その服、素敵ですね」

といった何気ない会話があります。

こうした会話そのものが、利用する方にとって大切な時間になることがあります。

同時に、

「いつもより食欲がない」

「歩くときの様子が少し違う」

「今日はあまり話さない」

といった変化に気づくきっかけにもなります。

介護は、人の生活に近い場所で働く仕事です。

だからこそ、

人を見ること、話を聞くこと、変化に気づくこと

も仕事の一部になります。

介護職員が高齢の利用者と穏やかに会話している様子

一人だけで完結する仕事ではない

介護職は、利用する方と一対一で向き合う場面が多い仕事ですが、一人だけですべてを担うわけではありません。

職場によっては、

介護職員、看護職員、ケアマネジャー、生活相談員、栄養士、機能訓練を担当する職員など、さまざまな人と情報を共有しながら仕事を進めます。

そのため、

「人に優しくできるか」

だけではなく、

必要な情報を記録すること
同僚へ伝えること
分からないことを確認すること
チームで協力すること

も大切になります。

これまで別の業界で働いてきた人にも、生かせる経験がありそうだと少し見えてきたのではないでしょうか。

その点は、後ほど「介護職に向いている人」の章で詳しく考えます。

厚生労働省 職業情報提供サイト「job tag|介護の仕事」

ホームページ|職業情報提供サイト(job tag)
職業について、内容、就労する方法、求められる知識・スキルや、どのような人が向いているかなどが総合的にわかるサイトです

未経験・資格なしから介護職を目指せる?

ここは、初めて介護への転職を考える方が特に気になるところでしょう。

結論から言えば、

未経験・無資格から応募できる介護の仕事はあります。

ただし、介護に関わる仕事すべてが無資格でできるわけではありません。

この違いを知っておくことが大切です。

施設介護員は、資格なしから入職できる場合がある

厚生労働省のjob tagは、施設介護員について、

入職時に特定の学歴や資格は必要とされない

としています。介護福祉士や介護職員初任者研修などの資格を持っている人も多いものの、資格を取得してからでなければ入口に立てない職業ではありません。

そのため、求人の応募条件によっては、

「介護の仕事は初めて」
「まだ資格を持っていない」

という人にも入口があります。

ただし、

資格がいらない=何も学ばなくてよい

という意味ではありません。

介助の方法、安全への配慮、利用する方の状態についての理解など、仕事を始めてから身につける必要のある知識や技術があります。

だからこそ未経験で職場を選ぶ場合には、

入社後にどのような研修を受けられるか

も重要な確認ポイントになります。

資格を持っていない状態から、求人選びや応募準備をどう進めればよいかは、資格なし・未経験から介護職へ転職する方法で詳しく解説しています。

未経験から介護職を目指す人が研修で仕事を学んでいる様子

訪問介護など、資格が必要な仕事もある

一方、自宅を訪ねて身体介護や生活援助を行う訪問介護員(ホームヘルパー)については、job tagで介護職員初任者研修課程の修了が必要とされています。

ですから、

介護は無資格でも働けるらしい

という情報だけを見て、すべての求人へ応募できると思わない方がよいでしょう。

求人を見るときは、

仕事内容と応募資格をセットで確認する

ことが必要です。

「まず介護について知りたい」人向けの研修もある

厚生労働省では、介護未経験者が介護を知る機会を増やし、働く際の不安を軽くすることを目的として、**「介護に関する入門的研修」**を推進しています。2026年度についても実施予定が公表されています。

これは、

「介護への転職を決めた人だけの研修」

というより、

介護という仕事を知る入口

として考えることができます。

なお、この入門的研修を受ければ訪問介護員の資格要件を満たす、という意味ではありません。訪問介護員には別途、介護職員初任者研修課程の修了が必要です。

「少し興味はある。でも、いきなり転職するのは不安」

という方なら、こうした公的な研修について調べてみるのも一つの方法です。

厚生労働省「介護人材確保に向けた取組」

介護人材確保に向けた取組

そして20代で、

「資格もないし、これまでの仕事にも特別なスキルがない」

と感じている方は、介護だけに限らず、まず自分がこれまでしてきた仕事を整理してみる方法もあります。

未経験から応募できる介護の仕事を見てみたい方へ

資格や経験の条件は求人によって異なります。まず実際の募集を見て、自分でも応募できそうな仕事があるか確認してみる方法もあります。

※応募資格や勤務条件は求人ごとに異なります。
※介護事業者の公式採用サイトへ移動します。

転職したいけどスキルがない20代へ|「何もない」と思う人の経験の棚卸し方


介護の職場にはどんな種類がある?働き方の違いを知ろう

「介護職」とひとまとめに呼ばれていますが、働く場所は一つではありません。

厚生労働省のjob tagでは、介護に関わる仕事を大きく、

施設入所介護
施設通所介護
訪問介護

などに分けて紹介しています。

職場が違えば、利用する方との関わり方や一日の流れ、勤務時間なども変わります。

入所型の施設で働く

施設で生活している方を支える仕事です。

生活の場そのものが職場になるため、食事、入浴、排泄、移動など日常生活全般を支える場面があります。

また、24時間介護サービスを提供する施設も多く、交替勤務や夜間勤務がある職場もあります。

そのため求人を見るときには、

夜勤の有無や勤務時間

を確認することが重要になります。

通所型の施設で働く

自宅で生活している方が施設へ通い、介護や支援を受ける形です。

いわゆるデイサービスなどが代表的です。

同じ「施設介護員」であっても、入所型と通所型では利用する方が施設で過ごす時間や職員の働き方が異なります。厚生労働省のjob tagでも、高齢者入所型施設介護員と高齢者通所型施設介護員は同じ施設介護の分野に含まれつつ、区別されています。

将来的には、こうした通所型の仕事だけを詳しく調べてみるのもよいでしょう。

利用する方の自宅を訪問する

訪問介護では、利用する方の自宅を訪れ、

身体介護や、調理・洗濯・掃除・買い物などの生活援助を行います。

施設の中で複数の職員と働く仕事とは、仕事の進め方も異なります。

そして先ほど触れたように、訪問介護員として働くには介護職員初任者研修課程の修了が必要です。


介護への転職を考えるとき、

「介護職が自分に向いているか」

だけを考えると、答えが出にくいことがあります。

それより、

どんな人と関わるのか。
どんな場所で働くのか。
どんな時間帯に働くのか。
どんな形で生活を支えるのか。

まで見ていくと、自分に合いそうな働き方が少しずつ見えてきます。

「介護そのものには興味があるけれど、どの職場が合うのか分からない」

という段階でも、まったく不思議ではありません。

次は、これまでの仕事経験も振り返りながら、

介護職に向いているのはどんな人なのか

を考えていきましょう。

介護職に向いているのはどんな人?これまでの経験も生かせる

介護の仕事内容や職場の違いが分かってくると、次に気になるのは、

「自分は介護の仕事に向いているのだろうか」

ということではないでしょうか。

介護職について、

「人に優しい人が向いている」

と言われることがあります。

もちろん、相手を大切にする姿勢は必要です。

ただ、それだけで向き不向きを決める必要はありません。

実際の介護では、

人の話を聞くこと
小さな変化に気づくこと
決められた手順を丁寧に行うこと
必要な情報を記録すること
周囲と連携すること
分からないことを確認すること

など、さまざまな力を使います。

そして、こうした力は介護の仕事だけで身につくものではありません。

これまで別の業界で働いてきた人にも、すでに経験していることがあります。

接客・販売の経験がある人

店舗などで働いてきた人なら、

お客さまの話を聞く。
希望を確認する。
相手に合わせて説明する。
困っている人へ声をかける。

といった経験があるでしょう。

介護でも、相手の様子を見ながら声をかけたり、何を望んでいるのかを聞いたりする場面があります。

接客業で身につけた、

相手の立場を考えながらコミュニケーションを取る経験

が生きることがあります。

営業の経験がある人

営業経験がある人なら、

相手の希望を聞く。
信頼関係をつくる。
状況に応じて説明方法を変える。
社内の関係者と調整する。

といった仕事をしてきたかもしれません。

介護は商品を売る仕事ではありませんが、

人との関係をつくりながら、必要なことを確認していく

という点では、これまでの経験がつながる部分があります。

事務の経験がある人

事務職で働いてきた人も、

「介護とはまったく違う仕事だから、経験は使えない」

と考える必要はありません。

介護の仕事では、利用する方の状態や行った支援について記録を残したり、職員間で情報を共有したりします。

正確に記録すること。

期限を守ること。

必要な情報を整理すること。

そうした事務経験も、仕事を支える力になります。

製造・物流などで働いてきた人

決められた手順を守る。

安全を確認する。

周囲の人と声を掛け合う。

小さな異変に気づく。

こうした経験も、介護の現場と無関係ではありません。

介護では、利用する方の安全に関わる場面があります。

だからこそ、

「慣れているから大丈夫」と自己流で進めず、手順を確認する姿勢

も大切です。

異業種で培ったコミュニケーション力を介護の仕事で生かす男性職員


「話好き」でなくても介護職は考えられる

介護というと、

「誰とでもすぐ仲良くなれる人でなければ難しい」

と思う人もいるかもしれません。

でも、たくさん話すことだけがコミュニケーションではありません。

相手の話を急がせずに聞く。

表情や様子を見る。

必要なときに声をかける。

分からないことを確認する。

そうした関わり方もあります。

自分が人付き合いを得意だと思っていなくても、

人の話を聞くことは苦にならない

という人もいるでしょう。

反対に、人と話すことが好きでも、介護の仕事内容や働き方そのものが自分に合わない場合もあります。

ですから、

「優しいから向いている」

「人見知りだから向いていない」

と、性格一つだけで決めない方がよいでしょう。

大切なのは、

実際の仕事内容と、自分がこれまでしてきたことを照らし合わせてみること

です。

第一部分で紹介した「スキルがない20代」の記事でも触れたように、自分にとって普通になっている経験ほど、自分では価値に気づきにくいものです。

介護への転職を考えるときも、

「介護経験がないからゼロからスタート」

とだけ考えず、

今までの仕事から持っていけるものはないか

を一度探してみてください。

介護職の求人を比べるときは、応募できるかどうかだけでなく、仕事内容や勤務時間、研修、資格取得支援などを自分の希望と照らし合わせることも大切です。
介護職で働きやすい職場を選ぶときの具体的なチェックポイントはこちらの記事で詳しく解説しています。


介護職へ転職する前に確認したい「働き方」

仕事内容に興味を持てても、

それだけで転職先を決める必要はありません。

介護職は、勤務する施設やサービスによって働き方がかなり異なります。

だからこそ求人を見るときは、

「介護職募集」という文字だけで判断しないこと

が大切です。

夜勤があるかを確認する

入所型の施設など、24時間利用する方を支える職場では、夜間勤務を含む交替制勤務がある場合があります。

一方、デイサービスなど日中を中心に提供するサービスでは、夜勤のない求人もあります。

ですから、

「介護職は夜勤がある」

と一括りにするのではなく、

応募する職場ではどんな勤務時間になるのか

を確認します。

夜勤についても、

「できる・できない」

だけでなく、

「月に何回くらいか」
「勤務時間は何時から何時までか」
「夜勤に入るまでどのような研修があるか」

などを見ると、実際の働き方を想像しやすくなります。


休日やシフトも具体的に見る

求人票には、

年間休日、週休制度、シフト制、有給休暇などが書かれています。

ただ、

「週休2日」

という言葉だけを見るより、

希望休は相談できるのか
土日勤務はどのくらいあるのか
勤務時間のパターンはいくつあるのか

など、自分の生活との相性を確認することも大切です。

家族との時間を大切にしたい人。

趣味を続けたい人。

決まった曜日に予定がある人。

生活で大事にしたいものは人によって違います。

「介護職として働けるか」だけでなく、

その働き方を自分の生活の中で続けられそうか

まで考えてみましょう。


残業は「介護業界全体」ではなく、応募先ごとに確認する

残業時間も気になるところでしょう。

ただし、

「介護だから残業が多い」

あるいは、

「この業界なら残業が少ない」

と一括りにはできません。

勤務先や職種、施設の運営方法などによって異なります。

求人を見るときには、

その会社・その求人で実際にどのくらい残業があるのか

を確認する方が役立ちます。

面接の際にも、

一日の仕事の流れについて教えていただけますか。

勤務終了後に行う業務にはどんなものがありますか。

などと聞けば、単に残業時間の数字だけを見るより、仕事の姿を理解しやすくなります。


身体への負担も、仕事内容を具体的に見て考える

介護の仕事には、利用する方の移動や立ち上がりなどを支援する場面があります。

そのため身体を使う仕事であることは、転職前に知っておきたい点です。

ただし、ここでも、

「介護=力仕事」

という一言だけで判断しない方がよいでしょう。

適切な介助方法を学ぶことや、福祉用具を使用すること、職員同士で連携することなどによって、安全に支援するための方法があります。

むしろ求人を見るときには、

介助方法についてどのような研修があるか
職場でどんな福祉用具を使っているか
困ったときに周囲へ相談できる体制があるか

といったことも確認材料になります。


給与だけでなく「一日の働き方」まで想像する

転職では給与も大切です。

しかし、求人票を給与だけで比べると、

入社してから、

「思っていた働き方と違った」

となることがあります。

介護求人を見るときは、

仕事内容
勤務時間
夜勤
休日
残業
通勤
研修
職員同士の連携

などを合わせて見てみましょう。

介護職への転職に向けて勤務時間や休日などの求人条件を比較する女性

求人票は、条件表であると同時に、

そこで働く一日を想像するための材料

でもあります。

自分が朝出勤してから仕事を終えるまでを思い浮かべ、

「この働き方なら続けられそうか」

と考えてみると、求人同士を比較しやすくなります。

自分に合う「働き方」から介護求人を探してみる

介護の仕事は、職種や施設によって勤務時間や仕事内容が異なります。実際の求人を比べながら、自分の生活に合いそうな働き方を探してみることもできます。

※仕事内容・勤務時間・休日などは求人ごとに異なります。
※介護事業者の公式採用サイトへ移動します。


研修・資格取得支援・キャリアアップも職場選びのポイント

未経験から介護職へ転職するとき、

最初に気になるのは、

「自分に仕事ができるだろうか」

ということでしょう。

でも、求人を見るときは、

入社できるかどうかだけでなく、入社してから学べるか

も確認しておきたいところです。

介護では、安全に関わる知識や技術を身につけながら働く必要があります。

未経験ならなおさら、

最初から何でも一人でできることを求めるより、

仕事を覚える仕組みがある職場を選ぶ

という考え方が大切です。

入社時研修やOJTを確認する

求人情報を見ると、

「研修あり」
「OJTあり」

と書かれていることがあります。

ここでも、一歩具体的に見てみます。

たとえば、

  • 入社時に基礎研修があるか
  • 配属後に指導担当者がいるか
  • 一人で業務を担当するまでの流れはどうなっているか
  • 定期的な面談や振り返りがあるか
  • 動画やeラーニングなどで復習できるか

などです。

同じ「研修制度あり」でも、中身は職場によって違います。

未経験者なら、

何を、どんな順番で学べるのか

まで確認すると安心材料になります。


資格取得を支援する職場もある

無資格から介護職へ入ったあと、

仕事を続けながら資格取得を目指す人もいます。

職場によっては、

資格取得のための研修費用を補助したり、受講しやすい仕組みを設けたりしている場合があります。

そのため、

「今、資格を持っているか」

だけでなく、

「入社後に資格を取りたいと思ったとき、どんな支援があるか」

という視点でも求人を見ることができます。

資格取得は、単に履歴書に書けるものを増やすためだけではありません。

介護について体系的に学び、できる仕事の幅を広げていく一つの方法でもあります。

すでに介護職として働いており、これまでの経験や資格を次の職場でどう生かすか考えている方は、介護経験者が次の職場を選ぶポイントも参考にしてください。経験の棚卸しから、勤務条件・資格・キャリアの考え方まで詳しく紹介しています。


「数年後にどうなれるか」も求人選びの材料になる

転職するときは、

「採用されるか」

に意識が向きがちです。

しかし、長く働くことを考えるなら、

その職場で経験を積んだ先に、どんな道があるのか

も見ておきたいところです。

介護技術をさらに身につける。

資格取得を目指す。

新人を教える立場になる。

リーダーや管理職を目指す。

別の介護サービスを経験する。

働きながら興味が変われば、さまざまな方向が考えられます。

厚生労働省の介護職員等処遇改善加算でも、資格や勤続年数などに応じた昇給の仕組みや、職員の研修・キャリアアップ、職場環境の改善などが重視されています。現在の制度でも、介護職員のキャリア形成や働く環境を整えることが政策上の重要な要素になっています。

厚生労働省「介護職員の処遇改善」

介護職員の処遇改善:TOP・制度概要 | 厚生労働省

「未経験歓迎」の次に見るもの

未経験者にとって、

「未経験歓迎」

はうれしい言葉です。

でも、そこで求人を見るのを止めないでください。

その次に、

どんな研修があるか
資格取得を支援しているか
仕事を覚えた後にどんなキャリアがあるか

まで見る。

そうすると、

「今の自分でも応募できる会社」

から、

「入社してから成長していけそうな会社」

へ、職場選びの視点が一段変わります。

そして、経験者の転職でも同じです。

すでに持っている資格や介護経験を、

これからどのように生かしていきたいのか。

今より専門性を高めたいのか。

別のサービスへ挑戦したいのか。

後輩を育てる立場へ進みたいのか。

自分なりの希望を考えておくと、求人の見え方も変わってきます。

次は、ここまで見てきた

仕事内容・勤務条件・研修・資格・キャリア

という物差しを使って、

実際に介護求人をどう比べればよいのかを考えていきましょう。

介護求人を選ぶときは「入社後の働き方」まで比べよう

ここまで、

仕事内容。
勤務時間や休日。
研修。
資格取得支援。
その先のキャリア。

と、介護職へ転職するときに確認したいことを見てきました。

求人を探し始めると、どうしても最初に目へ入るのは、

給与
勤務地
未経験歓迎

といった条件です。

もちろん、どれも大切です。

ただ、長く働くことを考えるなら、

「採用されるか」だけでなく、「入社したあと、どんなふうに働けるか」

まで比べてみてください。


「未経験歓迎」なら、その先の研修を見る

未経験から応募できる求人を見つけたら、次に確認したいのは、

入社後、どうやって仕事を覚えていくのか

です。

たとえば、

  • 入社時の研修はあるか
  • 現場で教えてもらう仕組みはあるか
  • 資格取得を支援する制度があるか
  • 分からないことを相談できる環境か
  • 経験を積んだ後のキャリアが示されているか

などです。

「未経験でも応募できます」

という入口だけではなく、

「未経験からどう育っていけるか」

まで確認すると、求人を見る目が変わってきます。


今回紹介する介護事業者では、資格取得や社内認定の仕組みもある

今回紹介する介護事業者では、働きながら資格取得を目指すための支援制度が設けられています。

公式採用サイトでは、介護職員について、

  • 認知症介護基礎研修の全額補助
  • 介護職員初任者研修の受講料割引
  • 介護福祉士実務者研修の受講料割引

などが案内されています。

また、独自の社内認定資格として、

「ケアテクニカルマイスター」

という制度があります。

介護技術だけでなく、それを人へ教える力まで段階的に身につけることを目指す仕組みで、認定レベルに応じてキャリアパスや給与規定にもつながると案内されています。

これは、

「資格がないから応募できるか」

という入口だけではなく、

入社してから知識や技術を身につけ、その先へ進めるか

という視点で職場を見る材料になります。

介護職員が研修や資格取得について先輩と話しながらキャリアを考える様子


求人は「会社全体」ではなく「応募する求人」まで確認する

ここは大切です。

会社として研修制度や福利厚生が整っていても、

実際の仕事内容や勤務条件は、施設・職種・雇用形態によって異なります。

現在の公式採用サイトにも、

介護職、生活相談員、ケアマネジャー、看護師、機能訓練指導員、送迎スタッフ、事務、管理職など、さまざまな職種が掲載されています。

ですから応募するときは、

自分が応募する求人の

仕事内容
必要な資格
勤務時間
休日
給与
勤務地
研修
福利厚生

を改めて確認してください。

会社の特徴を知ることと、自分が働く求人を確認すること。

その両方が必要です。


実際の求人を見ながら、自分に合う働き方を考えてみる

ここまで読んで、

「介護の仕事をもう少し具体的に見てみたい」

「自分の地域にはどんな求人があるのだろう」

と思った方は、実際の求人を確認してみると、働く姿を想像しやすくなります。

いきなり応募すると決める必要はありません。

まず、

どんな仕事が募集されているのか。
どんな資格が必要なのか。
どんな勤務時間なのか。
どんな研修制度があるのか。

を見てみる。

それも、介護への転職を考える一歩です。

介護の仕事を、実際の求人から見てみませんか

仕事内容や勤務時間、必要な資格、研修制度などを確認しながら、自分に合いそうな介護の仕事を探してみることができます。

※募集職種・応募資格・勤務条件は求人ごとに異なります。
※応募前に各求人の詳細をご確認ください。
※介護事業者の公式採用サイトへ移動します。


介護職への転職でよくある質問

Q. 介護未経験でも応募できる求人はありますか?

あります。

施設介護などでは、未経験・無資格から応募できる求人があります。

今回紹介する事業者の公式採用サイトにも、「未経験・ブランクOK」で探せる求人が掲載されており、無資格で応募可能な介護職求人も確認できます。

ただし、職種によって必要な資格は異なります。

特に訪問介護など資格要件のある仕事もありますので、各求人の応募条件を必ず確認してください。


Q. 資格を持っていないなら、先に資格を取った方がいいですか?

必ずしも、すべての人が資格を取ってから求人を探さなければならないわけではありません。

無資格から応募できる仕事もありますし、働きながら資格取得を支援する職場もあります。

今回紹介する事業者でも、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などについて資格取得支援制度を設けています。

そのため、

先に資格を取るか、働きながら学ぶか

も、職場選びの一つの視点になります。


Q. 介護職は必ず夜勤がありますか?

必ずしもそうではありません。

入所型施設などでは夜勤を含む勤務がある場合がありますが、デイサービスなど日中を中心に働く職場もあります。

「介護職だから夜勤がある」と決めつけず、

応募する求人の勤務時間とシフト

を確認してください。


Q. 異業種で働いてきた経験は役に立ちますか?

介護経験そのものが必要な仕事もありますが、それまでの仕事で培った経験が生きる場面もあります。

たとえば、

接客で身につけたコミュニケーション。

事務で身につけた正確な記録。

営業で身につけた相手の希望を聞く力。

製造や物流で身につけた安全確認や手順を守る姿勢。

介護未経験だからといって、これまでの仕事経験までゼロになるわけではありません。

20代で、

「自分には特別なスキルがない」

と感じている方は、こちらの記事で経験の棚卸し方法も紹介しています。

転職したいけどスキルがない20代へ|「何もない」と思う人の経験の棚卸し方


Q. 求人を見るとき、最初にどこを確認すればいいですか?

まずは、

仕事内容
応募資格
勤務地
勤務時間
休日
給与

といった基本条件を確認します。

そのうえで、

研修制度
資格取得支援
キャリアパス
福利厚生

まで見てみましょう。

「応募できる求人か」だけでなく、

「入社したあとも続けたいと思える求人か」

という視点を持つことが大切です。


介護職員が利用者や同僚と関わりながら明るい職場で働いている様子

まとめ|介護への転職は、「できるか」だけでなく「続けたいか」まで考えよう

介護の仕事に興味を持ったとき、

最初に浮かぶのは、

「自分にもできるだろうか」

という不安かもしれません。

資格がない。

介護経験もない。

人の生活を支える仕事なんて、自分に務まるのだろうか。

そう考えるのは自然なことです。

でも、この記事で見てきたように、

介護の仕事にはいくつもの入口があります。

施設で働く仕事もある。

日帰りで利用する方を支える仕事もある。

自宅を訪問する仕事もある。

無資格から始められる仕事もあれば、資格が必要な仕事もあります。

そして、これまで別の仕事をしてきた人にも、

すでに持っている経験があります。

人の話を聞いてきたこと。

お客さまに説明してきたこと。

間違いがないよう確認してきたこと。

仲間と声を掛け合って仕事をしてきたこと。

決められた手順を守ってきたこと。

それらは、転職した瞬間に消えてしまうものではありません。

ただし、

「未経験でも応募できる」ことと、「自分がそこで長く働きたいと思える」ことも、同じではありません。

だから求人を見るときは、

採用されるかどうかだけでなく、

仕事内容を知る。

勤務時間を確認する。

休日を見る。

研修を調べる。

資格を取れる環境か考える。

その先にどんなキャリアがあるか想像する。

そして最後に、

「ここで働く自分を、自分はどう感じるだろう」

と考えてみてください。

介護は、人の暮らしに近い場所で働く仕事です。

誰かの一日を支える仕事でもあります。

けれど、働く人自身の暮らしや人生もまた、大切です。

誰かの生活を支えるために、

自分の生活をすべて後回しにする必要はありません。

自分が無理なく続けられる働き方を探し、

学びながら少しずつできることを増やしていく。

そんな介護との関わり方もあります。

「介護職に転職するべきか」

という答えを、今日すぐに出さなくても構いません。

まず仕事を知る。

求人を一つ見てみる。

自分の経験を振り返る。

それだけでも、昨日までは見えていなかった仕事が、

自分の選択肢の一つ

として見えてくるかもしれません。

転職は、これまでの仕事を捨てることだけではありません。

これまで歩いてきた道から、新しい道へつなぎ直すことでもあります。

もし介護という仕事に少し心が動いたなら、

まず、その道の入口を覗いてみてください。

そこから先へ進むかどうかは、

仕事内容を知ってから、

あなた自身が決めればいいのです。

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