転職したいけどやりたい仕事がない20代へ|「合わない」から始める仕事の見つけ方

年代・状況別の転職

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「今の会社は辞めたい。でも、次に何をしたいのかと聞かれると答えられない」

そんな状態で、転職サイトを開いては閉じる――。

20代で転職を考え始めた人のなかには、そんな経験をしている方もいるのではないでしょうか。

求人を見ると、

「営業」
「事務」
「企画」
「IT」
「メーカー」
「人材」

など、たくさんの仕事が並んでいます。

ところが、

「では、あなたは何をやりたいのですか?」

と聞かれると、急に答えられなくなる。

「やりたい仕事がないのに転職してもいいのだろうか」

「次も合わなかったらどうしよう」

「自分には向いている仕事なんてないのでは」

そんな不安が出てくることもあります。

でも、

「今の仕事が自分に合わない」と分かることと、「次にやりたい仕事が決まっている」ことは、まったく別の話です。

今の会社で働いてみて、

「これは少し違った」

と気づいた。

その時点で、すぐに次の答えまで見つかっていなくても不思議ではありません。

むしろ、一度働いてみたからこそ、

自分が仕事に何を求めているのかを考え始めた。

そう捉えることもできます。

この記事では、

「やりたい仕事を今すぐ見つけましょう」

とは言いません。

最初の会社で感じた、

「これは自分には合わなかった」

を手掛かりにしながら、

次にどんな仕事・働き方なら、もう少し自分に合いそうかを一緒に整理していきます。


転職したいがやりたい仕事がわからず今後を考える20代の女性


やりたい仕事が決まっていなくても、転職を考えていい

転職というと、

「次はこの仕事がしたい」

という明確な目標を持ってから始めるものだと思うかもしれません。

もちろん、やりたい仕事がはっきりしている人なら、それに越したことはありません。

でも、全員がそうではありません。

特に、新卒で初めて会社に入り、実際の仕事を経験したばかりの20代なら、

働いてみて初めて分かること

がたくさんあります。

例えば、

「営業職なら人と話す仕事だと思っていたけれど、実際は新規開拓の電話が多かった」

「事務職なら落ち着いて働けると思っていたけれど、同時に多くの仕事を処理する必要があった」

「大きな会社なら安心だと思っていたけれど、自分にはもっと裁量のある環境の方が合いそうだった」

ということもあるでしょう。

就職活動のときに想像していた仕事と、実際に働いてみた仕事が違うことはあります。

そして、その違いを経験したことで、

自分に合うもの・合わないものが少しずつ見えてくる。

それは決して無駄な経験ではありません。

ただし、

「今の会社が嫌だから、次はどこでもいい」

という転職は避けたいところです。

次の仕事を完璧に決める必要はありませんが、

「次の会社では、少なくともここは変えたい」

というものを一つでも持っておく。

それだけでも、会社選びはかなり変わってきます。

入社してまだ1年未満で、転職そのものに迷っている方へ

「やりたい仕事以前に、こんなに早く辞めていいのだろうか」

という方は、先にこちらの記事を読んでみてください。
入社1年未満で転職しても大丈夫?新卒1年目で辞める前に考えたいこと

今回の記事では、

「転職するとしたら、次にどんな仕事を選ぶか」

を中心に考えていきます。


「やりたい仕事を見つけよう」とすると、かえって分からなくなることもある

「やりたい仕事がない」

と悩んでいる人に、

「自分のやりたいことを見つけましょう」

と言っても、それだけではあまり助けになりません。

なぜなら、

「やりたいこと」という言葉が、少し大きすぎるからです。

例えば、

「子供のころから夢だった仕事」

「一生情熱を持って続けられる仕事」

「これこそ自分の天職だと思える仕事」

そんなものを探そうとすると、なかなか答えが出なくなります。

そして周囲に、

「好きなことを仕事にした方がいい」

「20代のうちにやりたいことを見つけた方がいい」

と言われると、

ますます焦ってしまうかもしれません。

でも、転職先を選ぶときに、

最初から**「一生やりたい仕事」**を決める必要はありません。

もっと小さく考えていいのです。

例えば、

今より人と話す時間が多い仕事がいい。

毎日同じ作業だけではない仕事がいい。

休日をきちんと確保できる働き方がいい。

一人で黙々と集中できる時間が欲しい。

数字を追い続けるより、人を支える仕事をしてみたい。

こうしたものも、立派な仕事選びの手掛かりです。

「やりたいこと」を探すのではなく、「今より自分に合いそうなもの」を探す。

まずはそのくらいから始めてもいいのではないでしょうか。

「やりたい仕事」だけでなく、「自分に何ができるのかも分からない」という方もいるでしょう。その場合は、これまでの仕事を細かく振り返ってみると、次の仕事に持っていける経験が見つかることがあります。スキルがないと思っている20代向けに、普通の仕事経験を強みとして整理する方法を別の記事で詳しく解説しています。


人との関わり方から自分に合う仕事を考える20代の女性


まず「今の会社で合わなかったこと」を4つに分けてみる

やりたい仕事が見つからないときに、

いきなり求人一覧から答えを探そうとすると、なかなか絞れません。

そこで一度、

次の仕事ではなく、今の仕事を振り返ってみます。

ポイントは、

「今の会社が嫌だった」

で終わらせないことです。

何が合わなかったのかを、次の4つに分けて考えてみましょう。


① 仕事内容が合わなかった

まずは、仕事そのものです。

例えば、

  • 同じ作業を繰り返すのがつらかった
  • 数字を扱い続ける仕事が苦手だった
  • 接客で一日中人と話すことに疲れた
  • 反対に、一人でPCに向かい続けるのが苦痛だった
  • 細かい事務処理より、体を動かす仕事の方が好きだった

などです。

ここで大切なのは、

「自分は仕事ができない」

と大きく決めつけないことです。

一つの仕事内容が合わなかっただけかもしれません。

例えば、営業が苦手だったとしても、

「人と話すことそのもの」が苦手なのか、

「知らない相手へ電話すること」が苦手なのか、

「毎月数字を追われること」が苦手なのか、

では意味が違います。

ここを細かく分けると、次の候補が見つけやすくなります。


② 人との関わり方が合わなかった

仕事は、仕事内容だけでできているわけではありません。

誰と、どんな形で関わるか

も大きな要素です。

例えば、

  • 一人で集中する方が落ち着く
  • チームで相談しながら進める方が好き
  • 大勢のお客さまと次々話すのは疲れる
  • 一人のお客さまと長く関係を築く仕事なら楽しめそう
  • 人に説明したり教えたりするのはそれほど苦にならない

といった違いがあります。

「営業が向いていなかった」

と思っていても、

実は、

新規営業は苦手だったけれど、既存のお客さまと話すことは好きだった

という場合もあります。

それなら、

「営業そのものを全部候補から外す」

必要はないかもしれません。


③ 働き方が合わなかった

仕事そのものは嫌いではないのに、

働き方がつらい場合もあります。

例えば、

  • 通勤時間が長い
  • 残業が多い
  • 土日に休みにくい
  • 転勤がある
  • 出社時間が早すぎる
  • 生活のリズムと勤務時間が合わない

などです。

ここを、

「この仕事は自分に向いていない」

と混同しないことが大切です。

仕事内容が好きなのであれば、

会社や働き方を変えるだけで解決する可能性もあります。


④ 会社の環境や文化が合わなかった

最後は、会社そのものです。

例えば、

  • 質問しにくい雰囲気だった
  • 教えてもらえる機会が少なかった
  • 上下関係がかなり厳しかった
  • 評価のされ方に納得できなかった
  • スピードを求められる環境が合わなかった
  • 逆に、もっと自分から挑戦できる職場で働きたかった

ということもあります。

同じ職種でも、会社が変われば働き方や雰囲気はかなり違います。

ですから、

「この会社が合わなかった」ことと、「この職種が合わなかった」ことを分けて考える

必要があります。


今の会社で自分に合わなかったことを整理する20代の女性


「合わなかった」は、次の仕事を選ぶためのデータになる

ここまで整理すると、

「今の会社は全部嫌だった」

と思っていたものが、

少し細かく見えるようになってきます。

例えば、

仕事内容は嫌いではなかった。
でも、ずっと一人で作業する働き方が合わなかった。

あるいは、

人間関係は悪くなかった。
でも、数字だけを追い続ける仕事内容は自分にはつらかった。

というように、

「何が合わなかったのか」

が見えてきます。

これは、失敗の記録ではありません。

むしろ、

次の会社を選ぶために、実際に働いたからこそ手に入ったデータ

です。

新卒の就職活動では、会社で働いた経験がなかった人も多いでしょう。

だから、

「自分はどんな仕事なら続けやすいか」

「どんな環境なら力を出せそうか」

まで分からなくても当然です。

一度働いたことで、

少なくとも、

「これは違った」

が一つ分かった。

それだけでも、最初の就職活動をしたときより、次の会社を選ぶ材料は増えています。

そして次にやることは、

その「合わなかったこと」を、

「では、次はどうしたいのか」

へ変換することです。

例えば、

「残業が多かった」
を、

「平日の夜に自分の時間を持てる働き方」

へ。

「新規営業がつらかった」
を、

「既存のお客さまと長く関係を築く仕事」

へ。

「一日中、一人でPCに向かうのが苦痛だった」
を、

「人と話す時間のある仕事」

へ。

次項では、このように、

今の会社で感じた不満や違和感を、次の仕事を選ぶための希望条件へ変える方法

を具体的に見ていきます。

「合わなかったこと」を、次の仕事の希望条件へ変えてみる

ここまで、

仕事内容
人との関わり方
働き方
会社の環境・文化

という4つに分けて、「何が自分に合わなかったのか」を整理してきました。

でも、不満を書き出しただけでは、次の仕事はまだ見つかりません。

ここから大切なのは、

「嫌だったこと」を「次はどうしたいか」に言い換えること

です。

例えば、

残業が多くて嫌だった。

という経験があったとします。

これを、

残業のない会社がいい。

だけで終わらせるより、

平日の夜に自分の時間を持てる働き方をしたい。

と考えてみる。

すると求人を見るときにも、

勤務時間、平均残業時間、繁忙期、在宅勤務の有無など、確認したいポイントが見えてきます。


不満をそのまま求人条件にしない

例えば、

「営業が嫌だった」

という人がいたとしても、

すぐに、

営業職は全部除外

とするのは少し早いかもしれません。

先ほど見たように、

  • 新規開拓がつらかった
  • 電話営業が苦手だった
  • 毎月の数字を追うことが苦痛だった
  • 初対面の人と短時間で関係を作るのが大変だった

など、理由はいくつも考えられます。

一方で、

既存のお客さまと話すのは楽しかった。

商品について説明するのは嫌いではなかった。

という部分が残っているかもしれません。

そうであれば、

「営業は嫌」

ではなく、

「新規開拓中心ではなく、既存のお客さまと長く関われる仕事」

が次の希望条件になります。

この違いは大きいです。


「嫌だった」から「次はこうしたい」への言い換え例

例えば、次のように考えられます。

今の仕事で嫌だったこと少し掘り下げると次の仕事の希望条件
残業が多かった平日の自由時間がほとんどなかった仕事後の時間を確保しやすい
新規営業がつらかった初対面の相手への営業が負担だった既存のお客さまと関係を築く仕事
一日中PC作業だった人と話す時間が少なかった人と接する機会のある仕事
接客が疲れた不特定多数への対応が続くのがつらかった少人数と落ち着いて関われる仕事
指示された作業ばかりだった自分で考える余地が少なかったある程度自分で進め方を考えられる
質問しにくかった新人を育てる仕組みが弱かった教育・研修体制を確認できる会社

大事なのは、

「嫌だったこと」を消すだけではなく、自分が働きやすい方向へ言葉を変えること

です。

そうすると、

「やりたい仕事は何?」

には答えられなくても、

「次の会社では、こういう働き方をしたい」

には少しずつ答えられるようになります。

それで十分、仕事探しは前に進みます。


今の仕事への不満を次の仕事の希望条件に整理する20代の女性


「得意な仕事」が分からなければ、「それほど苦にならないこと」を探す

仕事選びについて考えると、

「あなたの強みは何ですか?」

と聞かれることがあります。

ところが20代、とくに社会人経験がまだ短い段階で、

私の強みは○○です。

とはっきり答えられる人ばかりではありません。

「特別なスキルなんてない」

「人より得意なことなんて思いつかない」

と感じる人もいるでしょう。

そんなときは、

「得意なこと」を無理に探さなくても構いません。

少し質問を変えてみます。

ほかの人は面倒そうにしているけれど、自分はそれほど苦にならないことは何だろう?

これなら、見つかることがあります。


人からよく頼まれることも手掛かりになる

例えば、

  • 人に順序立てて説明する
  • Excelなどで数字を整理する
  • スケジュールを組む
  • 初対面の人とも普通に話す
  • 人の話を聞く
  • 細かい間違いを見つける
  • パソコンや新しいツールを覚える
  • 書類をきれいに整理する
  • 誰かが困っていると声をかける
  • 複数の人の間に入って調整する

などです。

本人にとっては、

「こんなの普通じゃないの?」

と思っていることほど、ヒントになる場合があります。

周囲から、

「これ、ちょっと教えて」

「こういうの得意だよね」

「またお願いしていい?」

と頼まれることはないでしょうか。

本人にとって苦にならないので、その価値に気づいていないことがあります。


人から頼られることを通じて仕事の得意分野に気づく20代の女性


「好き」と「苦にならない」は違っていい

ここも重要です。

仕事は、

大好きでなければ選んではいけない

わけではありません。

例えば、

「数字を見るのが趣味です!」

というほど好きではなくても、

ほかの人ほど数字を扱うことが苦にならないなら、

それを使う仕事が向いている可能性があります。

逆に、

「人と話すことは好き」

でも、

一日中、不特定多数のお客さまを相手にすると疲れてしまうこともあります。

ですから、

好き・嫌いの二択だけで仕事を決めない

ことも大切です。

仕事として毎日続けるなら、

それほど苦にならない
比較的自然にできる
少しずつ上達できそう

という感覚も、十分な判断材料になります。

20代の仕事探しでは、

「天職を発見する」より、「続けられそうな仕事の候補を増やす」

くらいに考えた方が、選択肢を広げやすくなります。


知らない仕事は、「やりたい仕事」の候補にはならない

ここまで考えても、

「でも、具体的な職種名が全然出てこない」

という人もいるでしょう。

それも不思議ではありません。

そもそも、

世の中にどんな仕事があるのかを知らなければ、その仕事を「やりたい」と思うこともできない

からです。

新卒の就職活動では、

営業、事務、販売、IT、メーカー、公務員……

といった比較的大きな分類しか知らなかった人もいるかもしれません。

しかし実際には、その中にさまざまな仕事があります。

例えばメーカーだけを見ても、

  • 製造
  • 品質管理
  • 生産管理
  • 営業
  • 購買
  • 設計
  • 物流

など、仕事内容はかなり違います。

「メーカーに向いているか」

ではなく、

メーカーの中のどの仕事なら自分に合いそうか

まで見てみると、選択肢の見え方が変わります。


仕事の名前より、「実際に何をするか」を調べる

職種名だけを見ても、

仕事の中身が想像しにくいことがあります。

そこで、

その仕事では一日に何をするのか

まで調べてみます。

例えば、

  • 人と話す時間は多いか
  • PCを使う時間は多いか
  • 外へ出ることが多いか
  • 一人で進める仕事か
  • チームで進める仕事か
  • 数字を扱うか
  • 体を動かすか
  • 資格や専門知識が必要か

といった観点です。

こうして見ると、

「名前だけでは興味がなかった仕事」が、

意外と自分に合いそうに見えることもあります。


公的サイトを使って、知らない仕事を覗いてみる

仕事について調べるなら、厚生労働省の**職業情報提供サイト(job tag)**も利用できます。

job tagでは、職業の仕事内容や必要な知識・スキルなどを調べることができるほか、個人向けには興味・価値観から職業を探したり、さまざまな切り口から職業を検索したりする機能も用意されています。

全部の仕事を見る必要はありません。

気になった職種を、

「こんな仕事もあるんだ」

くらいの感覚でいくつか覗いてみてください。

「やりたい仕事を決める」のではなく、

知らなかった選択肢を増やす

ために使うのがおすすめです。


知らなかった仕事について調べて転職先の選択肢を広げる20代の女性


気になる仕事が出てきたら、「会社名」より先に仕事内容を見る

気になる業界や会社が見つかると、

つい、

有名な会社だから
給料が高そうだから
大手だから安心そうだから

と、「会社」から選びたくなります。

もちろん会社選びも重要です。

ただ、やりたい仕事がまだ分からない段階では、

会社名より先に「そこで自分は何をするのか」を確認する

方がよいでしょう。

同じ会社の中でも、仕事はさまざまです。

同じ「製造業」でも、工場で製造に関わる仕事と、生産計画を管理する仕事、法人営業では、一日の過ごし方も必要な力も違います。

同じ「建設業」でも、実際に作業する仕事だけでなく、施工管理など現場全体を調整する仕事もあります。

働く場所を柔軟にしたいのであれば、職種経験を生かしてリモートワークができる仕事を探す方法もあります。

ここで初めて、

業界や働き方ごとの情報

を少しずつ見ていきます。


ものづくりに興味がある方へ

未経験から製造業への転職を考えている方はこちら


建物や社会インフラに関わる仕事が気になる方へ

未経験から建設業界への転職を考える方はこちら


仕事内容は生かしながら、働き方を変えたい方へ

これまでの経験を生かしてリモートワーク転職を目指す方法を見る

ここでも、全部読む必要はありません。

少し気になるものだけ覗いてみる。

それで十分です。

仕事探しの最初から、

「この職種に決めた!」

と一本に絞る必要はありません。

むしろ、

これは違いそう。
これは少し気になる。
これは思っていたより面白そう。

と候補を増やしたり減らしたりしながら、

自分に合いそうな方向を少しずつ絞っていく

くらいでよいでしょう。


さまざまな仕事を知り自分に合う転職先の選択肢を広げる20代の女性


「やりたい仕事」がなくても、ここまで分かれば十分前進している

ここまで読んで、

まだ、

「私は○○になりたい」

という職種名が出てこなくても大丈夫です。

もし、

一人で黙々とするより、人と関わる仕事がよさそう。

新規営業より、既存のお客さまと関係を築く仕事がよさそう。

仕事内容だけでなく、生活とのバランスも大切にしたい。

大きな会社かどうかより、教えてもらえる環境を重視したい。

知らなかった仕事も、もう少し調べてみたい。

というところまで整理できていれば、

最初の、

「やりたい仕事が何も分からない」

状態とは、もう違います。

完璧な答えではなくても、

次の会社を選ぶための方向

が少し見え始めています。

そして、その方向が見えても、

「自分一人では候補を絞れない」

「この経験なら、どんな仕事が現実的なのか分からない」

ということもあります。

それも当然です。

世の中の求人や職種を、一人ですべて知ることはできません。

次項では、

自分だけでは仕事を絞りきれないとき、誰に・どんなふうに相談すればよいか

を考えていきます。

自分だけでは仕事を絞れないときは、誰かと一緒に整理してみる

ここまで、

  • 今の仕事で合わなかったこと
  • 次の会社で変えたいこと
  • それほど苦にならないこと
  • 少し気になる仕事

を整理してきました。

それでも、

「候補はいくつか出てきたけれど、自分に合うのか分からない」

というところで止まる人もいるでしょう。

例えば、

人と話す仕事は嫌いではない。
でも営業が向いているのか、接客が向いているのか分からない。

あるいは、

PCを使うことは苦にならない。
でも、それを生かせる仕事に何があるのか知らない。

という状態です。

これは、自己分析が足りないからとは限りません。

自分が知っている仕事の範囲だけで考えていると、どうしても選択肢には限界があります。

そんなときは、一人で答えを出そうとし続けるより、

誰かに話しながら整理してみる

方法があります。


家族や友人に聞いてみる

まず身近なのは、家族や友人です。

自分では気づいていなくても、

「昔から、人に説明するのは上手だったよね」

「細かいことによく気づくよね」

「初対面の人とも普通に話しているよね」

など、周囲の人だから気づいていることがあります。

ただし、

家族や友人の意見を、そのまま進路にする必要はありません。

「公務員が安定している」

「大企業に入った方がいい」

「今の会社でもう少し我慢した方がいい」

など、その人自身の価値観が入ることもあります。

ですから、

答えを決めてもらうのではなく、自分を別の角度から見る材料をもらう

くらいに考えるとよいでしょう。


公的なキャリア相談を利用する方法もある

身近な人には話しにくい場合、公的な支援を利用することもできます。

厚生労働省の「マイジョブ・カード」では、求職者や在職者向けに、ジョブ・カードを活用した無料のキャリアコンサルティングが案内されています。対面だけでなくオンラインで受けられる相談もあります。

「転職する」と決めていなくても、

自分の経験やこれからのキャリアを整理する

という使い方ができます。

これまでの経験や強み、価値観などを整理するためにジョブ・カードを活用する仕組みも用意されています。


やりたい仕事がわからずキャリア相談をする20代の女性


転職エージェントには「やりたい仕事が決まっていない」と言ってもいい

転職エージェントに相談するなら、

希望職種をきちんと決めてから行かなければいけない

と思っている人もいるかもしれません。

でも、

「今の会社でこういうところが合わなかった」

「次はこういう働き方にしたい」

「この仕事は少し気になるけれど、自分に向いているか分からない」

という段階でも、相談する材料はあります。

むしろ、

何も整理せず「自分に向いている仕事を教えてください」と丸投げする

のではなく、

ここまで整理してきた、

合わなかったこと・苦にならないこと・次に変えたいこと

を伝える方が、相談は具体的になります。

例えば、

新規営業はつらかったけれど、人と話すこと自体は嫌いではありません。

と言えば、

「では、既存のお客さまと関係を築く仕事ならどうか」

というように、別の方向から仕事を見るきっかけになるかもしれません。

相談する目的は、

誰かに「あなたの天職はこれです」と決めてもらうことではありません。

自分一人では知らなかった仕事や、考えていなかった選択肢を知る。

そして最後は、自分で選ぶ。

そのために利用するものだと考えておきましょう。


どの転職エージェントに相談すればいいか分からない20代の方へ

ここでもう一つ、

「転職エージェントに相談してみたい。でも、そもそもどこへ相談したらいいか分からない」

という問題があります。

転職エージェントは数多くあります。

20代向け、特定業界向け、経験者向けなど特徴も異なるため、

「有名だから」

という理由だけで選ぶと、自分が求めている相談と合わないこともあります。

今回紹介する転職支援サービス転職エージェントナビでは、これまでの経歴や性格、希望などをもとに、多数のキャリアアドバイザーの中から相談相手を紹介してもらう仕組みが用意されています。

初めての転職で何から始めればよいか分からない人などが想定されています。

今回の記事のように、

「転職したい気持ちはある。でも、次に何をしたいのかをまだ完全には決められていない」

という20代にとっても、相談先を探す一つの方法になります。

自分だけでは「次に何をしたいか」を整理できない20代の方へ

今までの経歴や希望などをもとに、自分に合ったキャリアアドバイザーを紹介してもらえる転職支援サービスがあります。転職エージェントナビです。

※主に20代で、東京・大阪・名古屋など都市部での転職を考えている方向けのサービスです。

※転職支援サービスの公式ページへ移動します。

転職について相談し次に何をするか見えてきた20代の女性


転職したいけどやりたい仕事がない20代のよくある質問

Q.やりたい仕事がないなら、今の会社に残った方がいいですか?

やりたい仕事が決まっていないことだけを理由に、

「今の会社に残るべき」

とは言えません。

大切なのは、

なぜ今の仕事を辞めたいのか

です。

仕事内容に大きな問題はなく、慣れることで改善しそうなら、もう少し続けながら考える方法もあります。

反対に、今の環境を続けることが難しい事情があるなら、やりたい仕事が完全に決まるまで待たなくても、情報収集を始めることはできます。

入社してまだ1年未満で、辞めるか続けるか自体に迷っている場合は、

入社1年未満で転職しても大丈夫?新卒1年目で辞める前に考えたいこと

も参考にしてください。


Q.自己分析をしても、自分の強みが分かりません

「人より優れていること」を探そうとすると、なかなか見つからないことがあります。

そんなときは、

人からよく頼まれること

や、

自分にはそれほど苦にならないこと

から考えてみてください。

説明すること、段取りすること、数字を整理すること、人の話を聞くことなど、

自分では普通だと思っていることが、仕事選びのヒントになることがあります。

強みは、

特別な才能でなければいけないわけではありません。


Q.未経験の仕事へ転職しても大丈夫ですか?

未経験から転職できるかどうかは、職種、年齢、これまでの経験、企業側の採用条件などによって変わります。

ですから、

「未経験だから無理」

とも、

「20代なら何でも転職できる」

とも一律には言えません。

まずは、

「その仕事では実際に何をするのか」

「自分のこれまでの経験で生かせる部分はないか」

を調べてみましょう。

意外なところで、今の仕事の経験がつながる場合もあります。


Q.転職エージェントに「やりたい仕事が分からない」と言ってもいいですか?

構いません。

ただし、

「何でもいいので自分に向いている仕事を決めてください」

という状態より、

今の仕事では○○が合わなかった。
△△なら、それほど苦にならなかった。
次は□□を少し変えたい。

というところまで整理しておくと、相談しやすくなります。

この記事で整理してきた内容を、そのまま相談するときの材料にしてもよいでしょう。


Q.具体的に転職活動を始めるなら、次は何をすればいいですか?

やりたい仕事の方向が少し見えてきたら、

次は、

  • 転職理由を整理する
  • 経験を棚卸しする
  • 希望条件を決める
  • 求人を調べる
  • 応募書類を作る
  • 面接を準備する

という実際の転職活動へ進みます。

その流れは、こちらの記事で順番に解説しています。

第二新卒の転職は何から始める?20代が次の会社で後悔しない7ステップ

今回の記事で、

「どんな方向へ進むか」

を考え、

こちらの記事で、

「どう動くか」

を整理すると、転職活動へ入りやすくなります。


まとめ|最初から「一生やりたい仕事」を見つけなくてもいい

転職を考えているのに、

やりたい仕事が分からない。

そんな状態にいると、

周りの人だけが、自分の進む道を知っているように見えることがあります。

「営業で頑張りたい」

「ITへ行きたい」

「この資格を取って、この仕事をしたい」

はっきりした目標を話す人を見ると、

「自分には何もない」

と思ってしまうかもしれません。

でも、働き始めてまだ数年しかたっていない20代なら、

世の中の仕事のほんの一部しか知らなくても不思議ではありません。

自分がどんな環境で力を出せるのかも、

実際に働いてみなければ分からないことがあります。

最初の会社で、

「これは自分には合わなかった」

と気づいた。

それは、答えを一つ間違えたということではありません。

むしろ、

自分について一つ知った

ということです。

新規営業は苦手だった。

でも、人と話すことは嫌いではなかった。

一人で作業し続けるのはつらかった。

でも、細かい作業そのものは得意だった。

忙しさについていけなかった。

でも、仕事そのものには興味があった。

そんな小さな気づきが増えていくと、

少しずつ、

「自分は、こんな働き方なら続けられそうだ」

という輪郭が見えてきます。

だから、

最初から「一生やりたい仕事」を当てようとしなくてもいいのです。

仕事選びは、

一度きりのクイズではありません。

働いて、

知って、

少し違うと思ったら考えて、

また選ぶ。

その繰り返しのなかで、

自分に合う仕事へ少しずつ近づいていくこともできます。

最初の会社が、自分にぴったりではなかったとしても、

そこで感じた違和感まで無駄になるわけではありません。

「合わなかった」という経験は、次の仕事を選ぶための地図に変えられます。

今の時点で、

「これが私のやりたい仕事です」

と言えなくても大丈夫です。

まずは、

「今より少し、自分に合いそうな仕事」

を一つ探してみてください。

そして、その仕事を少し調べてみる。

また一つ気になったら、それも調べてみる。

その小さな選択を重ねていった先に、

いつか振り返ったとき、

「あのときは、やりたいことが分からなかった。でも、そこから探し始めた」

と思える日が来るかもしれません。

やりたい仕事が分からないことは、キャリアの行き止まりではありません。
むしろ、自分に合う仕事を探し始める入口なのです。

では、その入口から、まず一歩だけ踏み出してみませんか。


自分に合う仕事を探すため新しい一歩を踏み出す20代の女性

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